SHOP BLOG

シリンダーヘッドのオーバーホール&加工サービスを始めます。

最近思うのですが、ミニに乗っている、他車からミニに乗り換えて、その性能に満足してる人は昔よりずっと減ってるんじゃないかと心配しています。

理由の一つに過走行車輛が普通だということが挙げられます。10万キロは当たり前。
今の国産車は10万キロなんて実用上全く問題ありません。ごく一部の特定車種で10万キロ走ると、シリンダーヘッド回りに点検が必要な物や、例えばロータリーエンジンなど10万キロ走れば圧縮不足で温間時に再始動が出来ない場合があるなど。
旧車と呼ばれる人気のある車種は大体10万キロで性能的に下り坂をグングン下ってゆきます。

ミニも一時期ぞんざいに扱われた期間があれば、シリンダーヘッドポートや燃焼室、ピストン上部やピストンリング回りにカーボンが蓄積して正常な圧縮を得られない、液化したガソリンが燃焼室に落ちるようなら異常燃焼を起こしてピストンを溶かすなど起こり得ます。

デファレンシャルもミニの弱い個所で、それにつながるドライブシャフトやCVジョイント、ポットジョイントのスプラインにガタつきが出てしまいます。

中古車を並べてあった状態から外観だけきれいにすることで予算が一杯な方は、機関は10段階の3~4くらいの”ミニの良さが失われた”ミニに乗っていることになります。

小さな車体に1300ccエンジンを載せた車ですから、チューニングや改造なしでも”よく走る”いい車なのですが、日本人的に良い車と感じるにはメンテナンスが必要です。

さて、話をシリンダーヘッドに戻すと、インジェクションモデルはキャブレターモデルに比べて消耗が早い気がします。理由としては薄いガスで省燃費走行することで排気温度が高く、切り替わったころから鉱物油ではなく合成油が価格的に選ばれて、交換のスパンも昔より延ばすユーザーが増えたことも理由と思います。

以前なら廃車にしたものを乗り続けているわけですから、どうしても機関のオーバーホールは必要になります。

その点からも、シリンダーヘッドのOHはエンジン脱着も伴わず、状態の悪いものが新品のようになって燃焼の50%を担う部分がリフレッシュされるわけですからとても的を得た改善個所と言えます。

チューニングと言われるような過度な改造・加工ではなく、コスト面で省かれてきた加工をオーバーホール時に本来の望ましい状態にする程度で、アクセルを踏んだ瞬間から違いを感じていただけます。

DHR-CCVSやWSC-VTEは、アクセルを踏んで走って分かる違いとすれば、シリンダーヘッドのオーバーホールは走り出しから違いが分かるはずです。言うなれば新車と中古車の違いといえば分かりやすいと思います。

メニューとしては、シリンダー面の修正面研磨、すべてのポートのカーボン除去、燃焼室の研磨仕上げ、バルブガイドの打ち直しとバルブのクリーニングに伴うシートカット、排気ポートの追加切削、ヘッド全体の再塗装、以上が基本メニューになります。

いくつかオプションを設けますが、吸気バルブの拡大、排気ポートの追加切削(排気ポート出口のガスケット形状に合わせた拡大含む)くらいです。

これ以上はチューニングヘッドコンプリートで購入いただく必要がございます。

基本作業にはテーパードバルブガイド8本、ステムシール8個が含まれます。バルブスプリングはノーマルカムの場合交換の必要はありません。

基本作業費用160000円(税別)になります。

吸気バルブを35.7㎜にする場合はバルブ4本の代金(時価)、排気ポートの追加切削加工は仕様によりお尋ねください。

金額を聞いて、「だったら英国製のシリンダーヘッド買った方が安い」と思うかもしれませんが、今はノーマルに毛の生えたようなものでも税込みで40万円前後します。レース用と名がつけば50万を軽く超えます。
インジェクション用やステージ2クラスはポートもざらつきを取った程度です。

それと、当たりはずれもあります。加工の雑さは外国製の特徴だったりします。

それと、ボアアップを伴う燃焼室容量を縮小して圧縮比を上げた場合は、増量インジェクターへの交換をお勧めします。

11以上の圧縮比の場合は使用状況により点火時期を少し遅らせる加工をお勧めします。

ミニのECUはオープンループ制御範囲の書き換えは出来ません。物理的にECUを”騙す”方法で全開時の燃調を合わせます。

フライホイール軽量化は個人のお客様向けには受注を行っておりません。最寄りのショップさん経由で装着される場合のみ受注となります。

DHRでは97年以降の同時点火方式の1400ccエンジンをインジェクションで製作していますが、その時も増量インジェクターとフラーホイールのリアクターリングの位置でオープンループ制御範囲の点火時期を少し遅らせてマージンを取っています。

シリンダーヘッドに関するお問い合わせは、まず最初にお電話でお願いします。メールではお尋ね内容に対して的確に返答できませんのでよろしくお願いします。

通話料金が負担な方は、こちらから掛けなおしさせていただきます。そういう方はシリンダーヘッド交換とかは無理だと思いますがww 


・お近くのミニスペシャルショップをお探しの方
 SPECIAL SHOP
・厳選USEDミニはここにアクセス
 USED MINI

関連記事

🌸新入社員紹介🌸

camelauto

🌟毎年恒例🌟 CAMEL×STOCK VINTAGE合同お肉大会に初参加してきました♪

camelauto

鼻からも漏れてます

themesgarage

黒霧島MCM様 年末前にオイル交換です♪

camelauto

黒霧島MCM様 今回の車検は修理箇所多めです。

camelauto

黒霧島MCM様 ヘッドライトがつかなくなっちゃった。

camelauto