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古い純正ラジエーターでは、厳しすぎる酷暑でした

7月に入ると、ずっと30度を超えて、記憶には毎日35度を超える日しかなかったように思います。

これくらい暑い日が続いた夏はなかったように思いますが、これから毎年こんなものでしょう。

多くの車は進行方向にラジエーターが設置されて走行風を受けますが、ミニのような横向きエンジンだとラジエーターがエンジンルーム内で横向きになっているので、どうしても冷却には不利です。古いトラクターだって正面前方についています。イギリスは涼しいですからね。

地球温暖化が話題になる前から、日本で走るミニの夏のつらさは周知の事実でした。

DHRでは2014年から自社製OEM生産アルミラジエーターを販売しております。当時コアを厚くした強化品はまだ珍しく、真鍮製全盛の頃でしたが、驚きの軽さと熱交換性の良さは真鍮の比ではなかったです。

真夏の長い信号待ちや渋滞では電動ファンの作動は避けられませんが、動いていれば電動ファンに頼る事無く水温は適温を維持されます。

英国製ラドテックもありましたが馬鹿高い値段でしたね。

さて、費用の問題でみなさん嫌がりますが、冷却液がきっちりと水路を回っているか?確かめてください。一度サーモスタットを抜いて、エンジンをかけてラジエーターに勢いよく冷却水が回っているか確かめることも必要です。

ウォーターポンプは交換のタイミングが「水漏れ」一辺倒の見かたばかりですが

そうではなくて、サーモスタットで流水を止められていない状態にしてエンジンを掛けるとラジエーターキャップを開けたまま観察すれば、アッパーホース側からキャップの付く位置に向けて冷却水が脈々と流れていることがはっきり見て取れます。

実際の映像をお見せ出来ませんが、新品でも水の還流が悪い不良品のウォーターポンプがまれにあるんです。
見た目は全く問題ないのですが、うまく水を回さないものがあります。
つまりミニのウォーターポンプは交換したにもかかわらず水温が上がりやすい場合は疑って掛かる対象だという事です。

ポンプだけの問題でなく、どこかの流れが悪いと、冷却水は滞ります。注射器の先を指で押さえてピストンを引くのと同じ理屈で、ポンプがピストンを引く力だとしても、詰まりがあると負けてしまうわけです。

過去に冷却水漏れに際して水道水でごまかした過去があるとエンジン内部は錆びています。その錆はインジェクターのインマニ内部やパイプ、純正のゴムホース内部、ラジエーター内部が錆でコレステロールの溜まった血管みたいになっていれば水温も設定した温度に管理できなくても不思議はありません。ラジエーター本体のロウ付けされた部分の剥がれも25年も経てば出てきて当たり前です。

英国製で安いものがありますが、あれは寒冷地でしか使えません。

長々と文章だけのブログになりましたが、車輛の状態は一台一台これまで大切にされてきたか否かで大きく差があります。

今お乗りのみなさんは出来る範囲で愛車を大切にお使いください。少なくともこの暑い中で高速道路を走るような使い方はエンジンに酷な気がいたします。メタルのダメージが出て当たり前の心配ですね。


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