曽根です。
29年間室内で動いてなかった94年式ジョンクーパーを目覚めさせて・・
とのご依頼です。
本日引き取りのために外に出してもらいました。。。
国内未登録でナンバーもありません・・
キャメルに到着
さすが室内保管・・・エンジンルームも綺麗でした。。
眠ってた時間が長いからオイルを浸しながら徐々に動かそう・・
ジョンクーパーの限定モデルの内装・・・・
本革シートで豪華ですね
中央の3連メーターは本国仕様。
その下にはエアコンが装着されてました
195マイル・・ 29年間で300㎞なんですねー。。。
これじゃ走ることを忘れてしまっても無理ないです。
限定モデルはパワーウインドウ付きでした。。
ではゆっくり蘇生させていきましょう。。。
ムナカタの追記です。
ガソリンタンク内の錆が多いとのことだったので、早速確認しようとしたところ
タンクキャップのカギが回りません。
注油しながら行っても回りません。(´;ω;`)
何とか、キャップは摘出。。
ガソリンタンクを外して、ポンプを摘出しましたが再使用不可です
センダユニットも同様に錆びてるので再使用不可・・
ガソリンタンク内の錆は、予想以上に進行してる様子。。
ガソリンタンクの錆にはこれです!
ピカタンZ!
原液を水で希釈しながら行います。
今回は、錆も多いのでピカタンにしばらくつけておきましょう。。
続いて、ロッカーアームやプラグ部分からしっかりとオイルを入れて浸透させていきます。
29年の眠りから急に目覚めさせると、怪我をする恐れもあります。
じっくりと馴染ませながら作業を進めていきます。
オイルで馴染ませた後、ゆっくりクランキングさせ、さらに馴染ませて・・
スロットルボディからガソリンを入れて始動テストしてみます。。
2/3日ムナカタの追記です。
本日は、燃料フィルターから交換していきます。
新旧交代。
Oリングも交換していきます。
燃料ラインは燃料タンクからインジェクターへ向う側とインジェクターから
燃料タンクへ戻る側二本あるのでどちらもエアーブローでお掃除しておきます。
リヤブレーキのO/H行います。
リヤのハブベアリング少し硬いです。
ピストンが固着してしまってピストンが抜けません。。
今回は、ホイルシリンダーを交換します。
取り外して、新旧交代。
新品ですが、カップは国産の物で組みなおして使用します。
ライニングは、面出ししておきます。
キャリパーは、エアーブローしておきます。
コアも外して清掃しておきます。
ドラムもエアーブローしておきます。
ゲイターブーツも交換します。
ブレーキラインも後輪~全輪までフルード交換しておきます。
フルードは、綺麗になりました。
続いて、ラックブーツ交換します。
タイロッドが自立できるのは、健康な証拠です。
ラックブーツを外して、新旧交代。
左右ともに、グリスアップをして組み込みます。
しっかり締めこんで交換完了です。
キャリパーのエアーブローもしておきます。
グリスアップ施工もしておきます。
これで各部動きがよくなるといいですね。
続いて、オイル交換もしていきます。
フィルターも交換していきます。
パッキンは、オイルを塗って組んでいきます。
軽くお掃除もしておきます。
オイルを入れていきます。
オイル量OKです。
丸一日ピカタンで漬け込んだガソリンタンク・・
液体ポンプで抜きます・・・
大きな錆の破片とともに吸入・・
しかし・・
錆が落ちきらなかったので今回は新品に交換いたします。
2/7日ムナカタの追記です。
本日、ガソリンタンクが届きました。
早速、燃料ポンプを交換します。
シーリングリングも交換します。
取付完了。
タンクネックシールも交換します。
センダユニットも交換して、F~Eまでの動作と針の微調整をしておきました。
取り付け完了。
ガソリンを10L入れておきます。
これで、エンジンをかける準備はできました!
いざ、エンジンスタート!
のはずが、燃料ポンプが作動しません。
これでは、燃料が噴射されないのでエンジンはかかりません。。
2/11日ムナカタの追記です。
本日は、燃料ポンプが回らない原因を特定していきます。
配線は、きちんと接続されています。
電源から調べてみると、燃料ポンプの純正のコネクターである黒丸で囲んだ
コネクターのほかに、青丸で囲んだコネクターもあります。
どちらも接続してみましたが、回りません。
そこから、原因と思われるところを探ってみました。。
答えは、シート下にあるECUのリレーのヒューズでした。
ガソリンタンクを取り付けして、燃料ポンプも回ることを確認!
いざ、エンジンスタート!
無事かかりました!
しかし、また問題発生です。
燃料ホースから、燃料漏れ発生です。
ホースを二本とも交換します。
燃料を送る側は、わかりやすいようにテープ巻いておきました。
交換完了。
再度取り付けして、エンジンスタート!
エンジンかけ始めはよかったのですが、だんだんと回転数が上がっていきます。
2000回転前後でアイドリングしています。
これは、何か異常が発生しています。
しかし、ECUは接続できないのでできることからやっていきます。
まず初めに、アイドリングに大きな影響を与えることのある二次エアー
噛みの有無を点検していきます。
すると、MEMS(ECU)でバキュームを検出しているインテークマニホールドの
裏の赤いバキュームホース側と黒いバキュームホース側どちらも綺麗に朽ち果てていました。
ここから、二次エアーが混入していました。
現在使用しているECUでは、バキュームを使用していないので今回は
両方とも、メクラ蓋をしてエアー噛みをしないように対策しておきます。
すると、回転数は落ち着き900回転前後になりました。これでOKですね!
続いて、踏み込んでしまうと戻ってこなくなってしまうアクセルワイヤーを交換していきます。
新旧交代。
新しいアクセルワイヤーは、注油しておきます。
しかし、また問題発生です。
交換を終えて、エンジンをかけようとするとアイドリング回転数が
かなり低い状態になってしまいました。
原因は、MEMS(ECU)ではバキュームやステッパーモータを使用して
アイドリングを調整しますが、ウェーバーアルファ(現在使用しているECU)
はアクセル開度で調整するしかないようです。。
少しずつ回転数を見ながら調整していきます。
タコメーター表示ですが、900回転前後に合わせておきました。
これで、アクセルワイヤーの交換は完了です。
続いては、水路洗浄をしていきます。
ラジエーター洗浄剤を入れて、各種点検をしていきます。
ヒータバルブの動きは良好です。
サーモの閉じは、良好!かとおもいきや、65~70度付近で開いてしまいました。
だんだんと水温が上がってきてしまいます。
理想は、88度前後で開いてほしいところです。。
続いて、約90度でサーモが全開になりました。
こちらは、良好です。
続いて、電動ファンは96度でONになりました。
その後、90度でOFFになりました。こちらは良好です。
続いて、冷却水を抜いていきます。
冷却水の汚れは、入庫時は冷却水がほとんど入っていなかったことを考えると
水路の汚れが冷却水にまじってしまって濁った色をしています。
続いて、ラジエーター・ヒーターコアも洗浄していきます。
向かって右=ラジエーターからの排水は濁っています。汚れが多そうです。
向かって左=ヒーターコアのほうは透明に近い排水です。汚れは少なさそうです。
ラジエーターのコアは、カビ?錆?どちらかわからないような汚れが
たくさんあります。
水路洗浄後は、クーラントブースターとLLCを入れておきます。
しかし、水の入りは悪いです。
水路のエアー抜きをして、水路洗浄完了です。
本日は、ここまで。
続く。
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