曽根です。
BB様から緊急連絡です。。。
ギヤを入れてもすぐにギヤが入らなくなって、バックも滑ってるみたいなんです・・
急になんですね・・・とにかく任意保険のレッカーを使って入庫してください。。。
前回のブレーキ交換&オイル交換時の点検では大丈夫だったのに・・
任意保険の無料レッカーで到着。。。
レッカー車の隣に乗せてもらえるのはJAFだけです。
保険会社に『JAF会員なのでJAFで手配してください・・』と依頼してください。
JAFって無料区間が15㎞ですがオーバーした分は保険会社が負担してくれますよ♪
オートマが壊れて大変な時でも余裕のBB様。。
そうなんです、故障の修理代が出る特約付きの任意保険に入ってるんで
もしオートマが壊れてしまったとしても保険が使えるんですねー。。
98年クーパーです。
走行はもう少しで10万キロ・・MINIにとってはまだまだ若造の部類。。
若造の域は少し超えてしまってジジイの領域の私が拝見します・・
よくメンテされてるな・・っていうエンジンルーム
そりゃキャメルで全部やってるもん。。ってね。
オイルはロアレベルですが量はOK
オートマMINIはオイルが少なくても滑りますからね・・
そうそう、オイルの量を点検するのは暖機運転終わってから少し落ち着いてからチェックしてください
ガソリン臭はやや感じます。。 オイル交換時期ですね。
オイルの粘度低下の原因で燃料希釈によるものが一番危険です。。。
なのでキャメルではオイル交換時の点検で必ず臭いを嗅いでます。。。
ガソリン臭を感じたら3000㎞未満でもオイル交換時期です。
MINIはオイルが命ですから、オイル量の点検と併せて臭いも嗅いでくださいね。
ブレーキフルード量OK
水回りは過去にキャメルで交換してます。。。
安心オートマでエンジン脱着時は水回り交換のチャンスとも言えますが今回はまだ使えそうなので流用できそうですね。。。
前回のオイル交換で漏れないフィルターケースに交換しました。。。
フィルターケースはオートマMINIのオイル漏れの原因ナンバーワンですが
これでここからのオイル漏れは根絶です。。
ミニモニでECUチェック。。
ECUに記憶してるフォルトはありませんでした
マルチ画面もすべて基準値内。。。
アイドリング アイドル認識 燃調補正
スロポジ電圧 ステップ値
MAPセンサー インマニの負圧もOK
水温センサーは86℃です。。実温との差があるかは後ほどスリーチェックで確認します
吸気温35℃
電圧14.0V 良好ですね。
燃調補正もOK
ECUチェックではエンジンは良好
では試乗テストでオートマの状況を確認します。。
ギヤを入れて繋がるまでに2秒以上かかります・・・
確かにタイムラグとしては長い方です。
そのまま走り出してしまえば前進側は4速まで変速します。
3から4速での大き目な抜けはありますがそれ以外はまぁまぁ‥って感じ
ちょっとした下り坂です。。。
ここでリバースに入れてテスト。。。
あー、滑ってるのがよくわかります。
エンジンの回転は上がっても景色が変わりません・・
完全にリバースは滑ってますね。
急にタイムラグが出てリバースが滑る・・という症状は・・
おそらくリバースのブレーキバンドのサーボピストンシールが切れてしまったのではないかと思います。
BB様が手に持ってるのがリバースのブレーキバンド。。
これを締め付けるためのピストンのことです。
では安心オートマへの修理お願いします。。。
2023年カレンダーの中で選んだのは240ZG・・わかります私も好きです。
代車特約も入ってたのでもちろん代車も無料ね。。。
今回は故障野修理代が出る特約を使うので保険会社と連絡とりながら作業を進めることになりますが、工期は約1ヵ月を予定しています。。。
ではお預かりします。
ここまでは1月20日のご報告でした。。。
1月23日追記
保険会社の担当者に来てもらいオートマの状況を確認してもらいました
リバースが滑ってる状態を確認していただきました。
去年もオートマ故障でこの保険を使ったとき担当していただいた方でしたので話はスムーズに進みそうですね。。
★車両保険金額の範囲内で最高100万円までの修理代がでます。ただし消耗品、油脂類は除く。。
下回りの点検です。
毎回のオイル交換で点検しているのでおよその状況は把握しています。
右足回り。。 ドライブシャフトブーツに細かなヒビはありますがまだ交換しなくても大丈夫なくらい。他にガタなどはありませんでした。
左も同様。。特に交換が必要なものはありません。
オートマケース右下のオイル漏れはコンバーターシールからでしょう。。
コンバーターシールは現在中国製しか供給がありません。。
ここからのオイル漏れはエンジンを降ろす必要があるのでとにかく高品質のシールを欲しくて
キャメルオートでは国内で型から起こして製作しました。
耐熱200℃の超高品質なコンバーターシールができました。。価格は中国製の10倍になってしまいましたが品質で譲歩できませんでした。
漏れないフィルターケースを取り付けたので前面のオイル漏れは激減しましたが
インヒビタースイッチからのオイル漏れが少々。。。
ここは安心オートマにする時に対策品と交換したいです
ミッションケース番号とデフケース番号は同一。。
長年キャメルオートでメンテナンスしてることもあり過去にオートマ修理歴はありません。
デフケース取付ボルト周辺にオイルが垂れてますが
左右のデフサイドシールからの漏れはありませんね。。優秀。
左のインナージョイントの裏側はほぼ100%のオートマMINIがオイル漏れてますが
BB様のは対策品のキックダウンレバーに交換してあることもあり全くオイル漏れしてませんね。優秀。
オートマに掛かってる油圧を測定します。。
漏れないフィルターケースのフィルターヘッド油圧取り出し口に油圧パイプを取付けます
約20分間の暖機運転後。。
油温はフィルターケースの表面温度で約58℃。。。くらいかな
油圧計はフロントガラスに貼り付けました。
ニュートラルでの油圧。。
約7㎏です。。 規定値はクリアしてます
Dレンジに入れました。
2秒ほどのタイムラグのあと・・・カツンと入りました
通常はニュートラルとほぼ同じですが、このMINIはやや下がって6.5㎏・・
数値的には一応基準値はクリアしてます。
ただ、油温がまだ60℃位ということもあり実走行でもっと熱くなればこれより油圧は下がります
滑りのあるリバースに入れます。。
通常10kg以上はありますが7.5㎏しかありません。。
リバースのサーボピストンシールからの漏れはほぼ確実ですね・・
次はドレンボルトの鉄粉チェックです。。
かじかわ君に鉄粉の付いてないドレンボルトと早業でいれかえてもらいます。。。
熱いけど・・我慢してサッと入れ替え・・
予想に反してドレンボルトの鉄粉は少ないですね。。。
サーボピストンの油圧が足りなくてブレーキバンドの締付け力が無く空回りしている状態なのでしょうか・・ ドラムが削れてなく再使用できることを祈ります。。。
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