車検のご用命で初御来店です。
ワンオーナーの1997年式ATです。
入庫時のオイル点検。
ブレーキフルードが減っている様子はありません。
まずは走行点検から。
戻って来て最低地上高を確認。
ECU診断。
アイドリング回転数他、概ね良好です。
MAPセンサー値はやや低めです。
水温は78度、走行後にしては低いですが、
電動ファンが回りっぱなしです。
吸気温センサーも作動しています。
O2センサーからのフィードバックを受けて、
燃調を補正しています。
灯火類は全て点灯します。
ワイパーおよび、ウォッシャーは作動します。
ホーンの鳴動も良し。
正常に作動します。
リフトアップして、下回りを点検します。
右フロント、ブーツ破れはありません。
ドライブシャフトアウターブーツ、ヒビは小さいため次回車検までは大丈夫でしょう。
左フロントも、
ブーツ破れはありませんが、
ステアリングラックナイロンベアリングにガタがあります。
ラジエターリザーブタンクの取り付けがずれています、後で直しておきます。
サブフレームとATケースの間から覗いて、
フィルターケースを確認すると、少し漏れがありました。
排気系はフロントダウンパイプのフレキシブル部分が損傷していますが、排気漏れはありません。
マフラーマウントにヒビはありません。
ハンドブレーキレバーゲイターの破れはありません。
作業内容も決まりましたので、お預かりします。
11/20日ムナカタの追記です。
本日は、ガタがあったナイロンベアリング交換から行います。
タイロッド・タイロッドエンドともにガタはないので、今回はナイロンベアリングのみ
交換していきます。
新旧交代。
組み付けたら、タイロッド・タイロッドエンドを戻してグリスをたっぷりと
入れて組んでいきます。
緩み止めを入れて、組みなおしていきます。
こちらも緩み止め。
組み終わったら、しっかりと締めこんでおきます。
続いては、リアブレーキのO/H行います。
右側は、フルード漏れはありませんでしたがピストンが固着して外れませんでした。
外れた片方を確認してみると、かなり錆びついてしまっています。
固着してしまった原因は、この錆だと思われます。
左後ろは、フルード漏れを起こしていました。
今回は、ホイルシリンダー交換を行います。
新旧交代。
新品ですが、国産のカップキットでO/Hしてから組んでいきます。
組みなおし完了です。
ホイルシリンダーを組み付けます。
コアも外して、綺麗にお掃除しておきます。
バックプレートは、エアーブローとクリーナーで綺麗にしていきます。
ドラムもエアーブローで、ダストを飛ばしておきます。
ライニングは、面取りされていなかったので
綺麗に面取りしておきました。
ブレーキの摩擦が大きいところは、鳴き止め加工しておきます。
組み終わったら、アジャスターでブレーキのあたりを調整しておきます。
エアー抜きをして
フルードも全量交換して、ホイルシリンダー交換は完了です。
キャリパーのエアーブローもしておきます。
車高調整も行います。
足回りは、塗装しておきます。
リザーブタンクの取り付けも戻していきます。
正常位置に戻りました。
着地後は、カチッと締めこんでおきます。
タイヤのエアーは、かなり少なめでした。
今回は、全輪220kpに合わせておきました。
余裕があるときに、タイヤの空気圧も確認お願いします。
車高は、車検基準になりました。
11/21日ムナカタの追記です。
本日は、オイル交換から行います。
車検のため、すでに行っている点検等はとばしてやっていきます。
オイルを抜いていきます。オイルの色は、褐色です。
ドレンの鉄粉は、中くらいです。
茶こしに異物等は、見られませんでした。
ドレンのねじが固くなっていたので、補修しておきます。
ドレンは、綺麗にしてパッキンも交換しておきます。
キャメルでは、銅製のパッキンではなくゴムの物を使用します。
銅製に比べて締めこむときのトルクが軽いので、ミッションケースを
傷つけることなく使用することができます。
また、密着もいいため漏れにくくなります。
アンダーガードも汚れを綺麗に清掃。
フィルターケースも外します。
よく見ると、パッキンが切れてしまっています。
今回は、漏れないケースを取り付けるため内容物を確認。
ねじ山には、かじり止めしておきます。
外したボルトは、シール材などでべたべたなので綺麗にお掃除しておきます。
メクラのボルトもお掃除しておきました。
オイルストーンで綺麗に磨いておきます。
普段お掃除しにくいところは、入念にお掃除しておきます。
パッキンを交換して
取付完了です。
その後、ミッションケースもお掃除しておきます。
塗装して綺麗にしておきました。
グリスアップ施工もしておきます。
特に気になる緩み等はありませんでした。
今回は、キャメル一番人気のPRO-SのブレンドオイルとSOD-1を入れていきます。
SOD-1は、初めての添加になるのでコンバーターに残っているオイルの量も考えて
800ml添加します。
注入。
エンジンをかけて、暖気後にオイル量確認しました。
オイル量OKです。
続いて、水路洗浄を行います。
ラジエーター洗浄剤を入れて、各種点検していきます。
ヒーターバルブは、渋いです。
ヒーターコアには、過去に漏れた形跡があります。
サーモの閉じは、悪いです。
これから冬の時期は、サーモの閉じが悪いと水温が上がりにくくなり
燃調が濃くなってしまったり、暖気までに時間がかかりすぎてしまったりします。
続いて、83度で電動ファンが作動してしまいます。
これでは、サーモが全開にならず冷却水を効率よく冷やすことができません。
また、燃調も濃いままなのでオイルが汚れたりもします。
ここからは、電動ファンリレーを外して電動ファンが作動しないようにします。
88度でサーモが全開になり、冷却水が流れ込んできました。
こちらは、正常です。
高温域での水温センサーの精度は、許容範囲内です。
冷却水の汚れは少なめです。
ラジエーター・ヒーターコアも洗浄していきます。
どちらも、汚れは少なめです。
ホースジョイントは、樹脂製のものだったのでステンレス製のものに交換していきます。
リザーブタンクの中身は、全量交換しておきます。
電動ファンスイッチは、部品が届き次第交換していきます。
本日は、ここまで。
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