車検整備で私なりの手順がございます。
真っ先にチェックするのはラックブーツです。2年でダメになるケースはありませんが、樹脂っぽい素材で作られたものは4年経ったら蛇腹部分が切れてしまう事が多いです。今回は国産の柔らかい素材のものを使います。写真では分かり難いですが何ヶ所か切れています。
次は、フロントのアッパーアーム周りのチェックです。ナックルジョイントのブーツは、車高を下げていると早く劣化します。写真はアッパーアーム左右のリングブーツが切れているので脱着して交換します。
必ず交換対象になるのがリアのホイールシリンダーです。ブーツをめくって内部に漏れがないかチェックします。漏れていなくても固着してるケースもあるので必ずこじって固着のない事を確かめます。
ドライブシャフトのデフ側シールから漏れがない事をチェックします。デフに消耗が有ると振るため、シールを換えてもポットジョイントを汚す程度の漏れはとめられません。この車輌はエンジンミッションのオーバーホールを行なって4年ですが、走行距離が少ないため、ほぼほぼ要整備の箇所がありません。
タイミングチェーンカバーからの漏れがある場合は組み付け時の位置決めが甘いとおきます。シール材をたっぷり塗ってもプーリーのシールから出たら同じことです。