事例として97年式以降のリブベルトタイプでお話します。
ひとつ留意いただきたいのは、これはミニのユーザーがDIY作業するために挙げたわけではありません。
ですから、実際に作業するともう少し説明が欲しかった、という個所が小さなことですが隠れています。
隠す気があるわけではなくて、ニュアンスが伝わりにくい事や整備の当たり前みたいなことまでは書ききれないことが理由です。
97以降のオルタネーターカバーの脱着には、奥まった個所に10mmナットが付いています。落とさないように外します。
脱着=だっちゅうの!と混濁しないように(しないかww)
バッテリーの(ー)端子を外して、オルタネーターの配線を外すと、太い配線の頭にナットが組付けられています。これもよく外れて落ちますので気をつけます。
ベルトテンショナーを外して、オルタネーターを留めるているラジエーター側の狭い場所のボルトを外します。
13mmの片口スパナでちょっと緩めたら、両手を差し込んで外すのが効率的です
交換するベルトはカットして取り出し、ファンとシュラウド、ファンとラジエーターの隙間が少ない事を確認して、これから必要な作業を加えてゆきます。
ラジエーターとシュラウドの間の隙間を作る為、グリル側のシュラウドを留めている上下のナットを外します。
写真はありませんが、ラジエーターのトップステーや、ボトムのボルトも外してシュラウドを少しでも動かせるようにしておきます。
ホースバンドも緩めておきましょう。外さなければ水は漏れません。
作った隙間から、写真ではダンボールですが、クリアフォルダーとか、アルミ板とか薄くて硬いものを差し込んでおきます。
ただし、ラジエーター内に落とさないように気をつけましょう。
写真のようにフィンを一枚そっと持ち上げて、隙間から新しいベルトを滑り込ませます。
フィンを反時計方向に送っては、新しいをフィンを持ち上げてベルトを入れ順送りします。
デジタル時代だと、反時計回りも通じないかもしれませんね
ベルトはファンをくぐる事で入れ替わりますから、ブラインドになってるファン中央部にある突起が生むラジエーターとの狭い隙間をベルトが下向きに落ちてゆくようにフィン一枚ごとにベルトを送ってください。
プロなら当たり前のことも、案外手間が掛かっていることをお分かりいただけたと思います。