スパークプラグの「熱価」って知っていますか!?
前回、プラグも消耗品というコラムを書きましたが、では交換するプラグは何を選べばよいのかなぁ?って悩んだことはありませんか?
メーカーで色々と研究開発されている事もあり、プラグの種類も意外と多いですよね。ハゲマル号もプラグを何種類か試しましたが、今は「標準タイプ」と言われているプラグを使っています。
一般的によく聞くプラグの種類には、
(1)レジスタープラグ
一般的なスパークプラグと言われていて、点火時のノイズを抑えるためにセラミック抵抗体が内臓されています。価格も比較的安く標準的と言えます。耐久性や燃費なども平均的と言えるタイプです。
(2)グリーンプラグ
先端にV字の溝があるプラグです。先端の細い部分からスパークするため、着火性が高くなっています。特徴としてはエンジンの始動性や燃焼効率が向上すると言われています。
(3)多極プラグ
火花が分散して飛ぶように複数の電極があるプラグです。電極が多いため火花が分散され耐久性が上がると言われています。
(4)イリジウムプラグ
今主流になりつつあるイリジウムプラグ。一般的なプラグに比べて電極が細いためパワーのあるスパークを生み出します。一般プラグに比べ耐久性があるのも特徴。エンジンの始動性やパワーの向上が期待できると言われています。最近は新車に使われていることも多いようです。
(5)白金プラグ
イリジウムプラグと同じように耐久性と燃焼効率が高いプラグ。イリジウムプラグと比べると燃焼効率はやや劣ると言われています。
では、クラシックミニにはどのプラグがいいの?
悩んだら、とりあえず純正(標準)プラグを選びましょう。実は・・・ハゲマルはクラシックミニの標準プラグを知りませんでした!ダメじゃん(笑)
ネットで調べてショップに確認しましたら、NGKなら品番「BPR6ES」と言うことでした。ハゲマル号にはこのプラグを使っていますよぉ〜。
この品番「BPR6ES」ですが、色々な意味があるようです。
簡単にまとめますと、
【B】はネジ径の種類でBは「φ14」、
【P】は「絶縁体突き出し」?
【R】は「抵抗-レジスター」、
【6】は「熱価」数字が大きいほど冷え型らしいです。
【E】は「ネジ長で19.0mm」、
【S】は「標準タイプ」となっていました。
ここで少し気になったのが、数字で表現されている「熱価」という部分です。プラグには圧縮された燃料を爆発させる役割がありますが、同時にその時に発生する「熱」を受ける問題が出てきます。
この熱を逃すための度合いを「熱価」と言われていて、数字の大きさで表現されています。
プラグは受けた熱を逃す構造になっていますが、その部分の「面積が大きいか、小さいか」によって番号が変化しています。数字のイメージとは違って、数字が大きくなるほど面積は小さくなり「冷え型」と言われるタイプになります。少し混乱しそうですが(笑
気分的には、面積が大きいほど「冷えやすい」と言うイメージですが、熱にさらされる部分が大きくなり熱エネルギーを受けやすく、結果的に熱を逃しにくくなります。
一般的には数字が小さい方が焼け型となり「低速用」、大きい方が冷え型となり「高速用」と言われています。
たかが数字ですが、「熱価」が低すぎるとプラグ温度が上がりすぎて、異常燃焼やプラグの電極部分が溶解して、最悪は「ピストンの焼き付き」などの原因となる場合があります。逆に「熱価」が高すぎると、プラグ温度が低くなりすぎて、発火不良により電極部分にカーボンが付着し火花が飛びにくくなったりします。
たかがプラグ、されどプラグですねぇ
「ん〜ならどんなプラグが安心なの?」と悩んだら、とりあえず標準プラグを選んでおけば、極端に調子が悪くなることは無いと思います。
プラグの焼け具合などを気にされる方もいらっしゃいますが、クラシックミニもインジェクション車ならコンピューターが予測し燃料量を決めてくれるので、普通にドライブするなら、季節を気にせず安心して乗ることができると思いますよぉ〜
ではこれからドライブに出かける皆様、素敵な1日をお過ごしください。
So wonderful mini life for you
増刊号編集部・森(ハゲマル)博文 / モーリーハゲマル
観戦するより実際に挑戦したくなる性分。初代ミニ「モンテカルロラリー記念限定車」を手放すも、ミニのゴーカートフィーリングが忘れられず、2代目ミニ、現ハゲマル号をゲット。フリーのデザイナーを生業に、珈琲焙煎の道を目指し日々を楽しむ、夢多き謎の老人Z!
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