曽根です。
USI様 初キャメルありがとうございます。。。
クラッチが切れなくなってしまいしばらく放置してしまったMINIです。
他に車には興味ないので乗り換える気にはなりません。。。
何とかもう一度調子よく乗りたい・・とご相談いただき本日任意保険の無料レッカーでご入庫いただきました
レッカーより先にUSI様が到着です。。。
道路の反対側に止めた積載車のスロープを使って
すーっと道路を横断してキャメルのピット入り。。
98年式ヘリテイジですね。。。20年間連れ添ったMINIです。。
おっしゃるようにクラッチペダルはスカスカでペダル踏んでも足応えがありません。。。
クラッチは油圧トラブルで間違いなさそうです。
左前輪はパンクしたのでスペアタイヤが入ってましたが・・・・
それにしてもフェンダーとの隙間が無さすぎです。。。
俗にいうベタシャコですねぇ・・。
USIさん、そんなにシャコタンがお好きなの？
エンジンルームチェックします。。
ラジエターはパイプが見えてますね。。
水が足りないようなので補充してみます。。。。
1リットル入りました。。。
水路洗浄と同時に行うスリーチェックで水が減る原因が分かると良いですね。。。
クラッチフルードは予想通りかなり減ってますが、まだ残っているので補充してポンピングすれば仮にクラッチが機能するようになるかもしれません・・・
ブレーキフルードはOK。
オイルは？ ゲージの先端に全く付きません
とりあえず1リットル補充。。。
ん？？ まだ付かない。
2杯目・・・
３杯半飲み干してやっとロアレベルまで届きました。。。。
ビールならいいけどオイルの駆けつけ３杯はマズいです・・・
しかし3リットル半って・・ほとんど空っぽだったんじゃないですか。。これはかなり危険領域。。
上がってたバッテリはジャンピングしたら難なくエンジンは始動
いままでオイルが入ってなかったエンジンとは思えないほど普通に回ってます。
白煙を吐くわけでもなく・・ なんか不思議な感じ。
リフトアップして下から覗くとアンダーガードの右角は強烈にヒットした形跡。。
やっぱり車高が低いのが災いしてるようです。
右前足回り・・
テンションロッドは曲がってます。。
アライメントに影響あります。。
あぁ～ 久しぶりに見ました。 ラバコンの下にノーマルのストラットコーン！
車高が低い理由はこれですね。。。
ラバコンが潰れて車高が下がっても上げることができないのです。
右のロアボールジョイントにはガタがあります。。。交換お奨めです。
左前足回り・・
ボールジョイントのガタは無かったんですが・・
タイロッドを握って上下に揺すると大きなガタ・・
あちゃー、ホントだ。
オイルが凄く少なかったのにオイル漏れは少なく
目立つのはこのチェンジシールからです。。
ダウンパイプの蛇腹から排気漏れ・・・
あー、、擦ったかも。。
USIさん、記憶にあるようです。。
さらにマフラーにも擦った形跡。。
こちらは擦ったというより乗り上げたってくらい強烈に当たってます。
あの時かな・
こちらも記憶にあるようですね・・・・・
フロントサスと同じくリヤも車高調整のハイローは無くノーマルのストラットコーンのままでした。
まだUSIさんのMINIには乗ってないですが、この足回りを見ただけで硬くてぴょんぴょん跳ねて走る姿を想像できちゃいます。。。
しかも車高低すぎでアチコチに引っかかっちゃいそうですもんね。
新品のラバコン取り付けてから4年半たってますが
まだ乗り心地は健在のおと～と君でラバコン交換後を感じてください。。。
確かに・・ 全然違いますね～
でしょー！ ラバコン交換も見積もりしておきますね。。。
ミニモニでECUチェック。。
フォルトは2つ入ってました。
吸気温センサー と、
クランク角センサー。。
過去の整備歴がわからないので一旦消します
ノーフォルトになりました。
再発するようならその時に精査必要です
マルチ画面。。
アイドリングが高く、ステップ値がゼロ。。
これ以上アイドリングを下げられない状態です。。
バキュームのMAP値が基準値より高いです。。。
2次エアーを吸ってるかも、、だとすればアイドリングが高いのも納得。。。
水温93℃。。
水温センサーの温度精度は水路洗浄のスリーチェックで確認してもらいます。
フォルトだった吸気温センサーも作動してますね
電圧OK
O2センサー稼働してます
排気ガスが濃いので ▲17％ほど薄く補正してます。。
先ほどのMAP値が高いのが影響してると思われます。
バキュームホースは点検が必要です
クラッチペダルを何回もポンピングしてたら油圧が復活して一時的にクラッチが切れるようになったので試乗に出かけます。。。
いつ切れなくなるかもしれないのでキャメルの近場を軽ーく回ります
心配してたエンジンとミッションは問題なさそう。。。
足回りのガタはかなり感じます。。。
隣で心配そうなUSIさん・・・
さっきの点検で指摘あったガタと、ラバコンを交換すれば新車以上の足回りになりますからお楽しみに。。。。
途中からラバコンも交換することになったんで・・
急遽 ラバコン祭りに参戦が決定したUSIさま。。。
やっぱり恒例のラバコン音頭で盛り上がっていただきましょう♪
さぁ、みなさんもご一緒に ラバコン祭りだワッショイ ワッショイ♪
じゃ、頼むねー。。。。
GWを挟んでしまうので納車は来月中旬を目指します。。。
しばらくお待ちください。
ヒーターコア、LLC 漏れ跡が有ります。
ヒーターコアも洗浄できるように、バルブを開けておきます。
ラジエターフラッシュを注入して、エンジンを始動します。
80 度付近まで水温が上がると、ラジエターに挿した温度計の数値も上昇してきます。
水面は静かですので、ほんの僅かに空いている程度の様です。
もう少し水温が上がり 、88 度で、
全開になりました。
電動ファンは 95 度で回り始めて、
90 度で停止しました。
ラジエターとヒーターコアから吸い出した水も、若干錆が混ざっていました。
ラジエター内部、詰まりは有りませんが、錆が気になります。
ヒーターホースジョイント、純正品は樹脂製のため、経年劣化が進行すると割れる恐れがあります。
LLC を注入します。
クーラントブースターを注入して、水路洗浄完了です。
4 月 29 日、かじかわの追記です。
クラッチマスター・スレーブシリンダー、ラバーコーンにマフラー交換等々、作業開始します。
まずは、足回りの作業から始めます。
今回取り付けるのは「気持ちいいハイキャスロアーアーム」、キャスター角度調整用コマは標準 3 度用のものを入れます。
古いブッシュは、かなり劣化していました。
サポートシャフトからカラーが抜けないため、ベルトサンダーで削るという強行手段に出ます。
なんとか外れました。
再使用前に磨いておきます。
エンジンマウントブラケットのボルト、1 本外れていることにふと気が付きました・・・。
と、思いきや、後ろから見るとボルトが見えます。
さらによく見てみると、上側のボルトが有りません・・・。
ダウンパイプブラケットのボルトも 1 本消失しています・・・。
足回り作業を続けます。
左右とも、ロアーアーム、テンションロッドを取り付けました。
サブフレームとボディの間に挿し込みます。
牽引フックがご覧の有り様でした・・・。
なんとか真っ直ぐに戻してから取り付けました。
割れていますが、形を留めてはいました。
オイル漏れが有ったチェンジシール、
ダウンパイプブラケットはシルバーでペイントしてから取り付け直しました。
排気漏れが有ったダウンパイプを交換します。
マフラーも合わせて交換して、排気系もほぼ一新されました。
ラバーコーン交換作業に移ります。
ハイローキットを取り付けます。
リバウンドバッファも挿し替えます。
ガタが有ったタイロッドエンドも交換します。
左右ともストラットコーンがずれた上にラバーコーンが乗っていた様です・・・。
ボールジョイントも交換します。
組み上げたらグリスアップを行います。
マスター、スレーブ両シリンダーを交換します。
エンジンステディロッドブッシュも打ち替えます。
オイルセパレーターも清掃して、
ガスケットを交換しました。
クラッチラインのエア抜きをします。
動きが固かったヒーターバルブも交換しました。
一通り作業を終えて点検していると、右リバースランプが点きません。
バルブを交換させていただきました。
「このラバーコーンは交換して正解ですよ！」
エンジンマウントの件も説明して、着工させていただくことになりました。
4 月 30 日、かじかわの追記です。
エンジンマウントブラケット作業のため、ラジエターを取り外します。
ブラケットを外してみるとご覧の通り、ボルトが途中で折れていました。
どうにか溶接ナットを外しました。
ブラケットを外したのに合わせて、マウントを交換します。
新しいボルトを入れ直して留めました。
水回りも一式交換します。
ナット取り付け部分もヒビが入っていました。
新しいポンプを取り付けました。
テンショナープーリーとベルトも交換します。
ファンブレードまで組んだところです。
LLC を注入します。
電動ファンの作動も OK です。
続いて、オイル交換を行います。
今回、PECS を取り付けさせていただきました。
WAKO’S PRO-S 10W-40 を注入します。
オイルカルテを作成しました。
タイヤとホイールナットも交換いたしました。
Good が出ました。
店に戻り、ECU 診断です。
マルチ画面も問題有りません。
燃調補正も働いていますが、113% と規定プログラムよりも 10% 以上補正しているようです。
灯火類点検も問題有りません。
5月1日追記
今日納車なので洗車中・・・・
洗車後にトランクの下から水がポタポタ垂れてるんで中を見たら・・・
水が浸入してました。。。
リヤガラスのウェザーストリップの合わせの隙間から入ったようでしたので
応急処置ですがコーキングしました。
ゴムも劣化してるのでウェザーストリップ交換お奨めします
納車前のECUチェックです。。。
フォルトの再発はありませんでした
マルチ画面の数値も全て基準値内。
バキュームのMAP OK
水温
吸気温
電圧OK
O2センサー稼働中。
燃調補正OK。。。
大丈夫ですね。。
ご来店いただきました。。
水廻りはエンジンルーム、室内ともに総リフレッシュして安心。。。
そして何より、激変した乗り心地を堪能してください。。。
入庫した時にオイル量が少なかったのでどのくらいオイル消費するかもチェックしたいので
できれば1000㎞走行後に一度点検させてください。
ありがとうございました。
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