OEWの美しいクーパーS Mkllスタイルは、Hさんの愛車。今までに国内外のクルマを20数台乗り継いで来たという自他ともに認めるクルマ好きのHさんだが、ミニはこれが初めてなのだとか。2年前に知人から購入されたというこのミニだが、少し視線を近づけてみると、内外装からエンジンまで隙がなく手が入れられていることが分かる。聞けば、もともとこのミニは、高知県のスペシャルショップ「メカドック」の中村代表が仕上げてクルマだそうで、中村さん自身の愛車だったのだとか。なるほど納得。
ベース車両は’82年式のミニ1000。外装は時代的な整合性を考慮したパーツが惜しみなく奢られており、オールドミニの雰囲気がセンス良く再現されている。機関系に目を向けると、搭載されたチューニングエンジンがこれまた秀逸で、1000ccエンジンに1100ccのクランクシャフトを入れて+60サイズのフラットピストンで1150ccにボアアップ。ヘッドは1300ccのクーパーチューニングヘッドを搭載。ハイリフトロッカーアームにともない、ブロックはバルブ逃げのためのリセス加工&11本スタット加工が施されている。このエンジンにクーパーSのヘリカルクロスミッションをケース加工して取り付けられており、ノーマルでは味わえないスポーティなレスポンスを実現しているのだ。
そしてさらに、よりパワフルな走りを求めるHさんのために、同時点火システムにチューンされており、存分に走りを楽しめる仕様となっている。