「水・オイル・バッテリー」の点検とタイヤの空気圧のチェック
寒さも和らぎ、そろそろミニでロングドライブしたくなるシーズン。
さて出かける前にチェックしておきたいのが、クラシックミニの三種の神器「水・オイル・バッテリー」の点検とタイヤの空気圧のチェック。
さて今回はその中でも、少し耳が痛いエンジンオイルのお話です。
最近の車は、環境問題やエコブームもあいまって、オイルも含めてメンテナンスフリーな車が主流。だけどクラシックミニのオイル交換は3000~4000キロ、あまり走らないユーザーでも3ヶ月や半年でオイル交換が必要と言われますよね。「同じ車なのになぜ、クラシックミニはそんなに交換時期が速いの?」と思う方も多いでしょう。
そもそもエンジンオイルの役割とは?ご存知の方も多いとは思いますが、最初に思いつくことは「エンジン内部の動きを滑らかにしスムーズに動くようにする事」潤滑油としての役割ですねぇ。
ではそれ以外での作用は?ご存知ですか?
ちょっとマニアックになっちゃいますが、潤滑油だけの役割以外にも「冷却作用」「密閉作用」「洗浄作用」「防錆作用」など、エンジンオイルはエンジンをダメージから保護する役割を果たしているのです。実は凄いヤツなんですね。
エンジンオイルで冷却作用?って不思議と思われるかもですが、エンジンの熱を吸収してオーバーヒートを防ぐ効果もあるんですよ。また、オイルが古くなるとピストンリングとシリンダーの気密性が悪くなりエンジンのパワーが落ちたり吹き抜けが起こる原因になることもあります。
「それは解かるけど、なぜ交換時期が他の車と比べて早くなるの?」
それはクラシックミニのエンジンの構造にあります。
クラシックミニは1つのオイルで「エンジン内部・ミッション、その他のメカニカル部分の潤滑」を担っています。その分オイルへの負担も大きくなります。またオイルの作用にある「洗浄作用」「防錆作用」が大きく関わってきます。「洗浄作用」では燃料の燃えカスやスス(スラッジ)を包み込みエンジン内部を綺麗に保とうとし、「防錆作用」によって油膜ができ水分が金属に触れるのを防ぎ、エンジン内にサビが発生するのを防いでくれています。
しかし1番の問題は、オイル交換を怠ると「スラッジ」や「摩耗金属」がエンジン内部に溜まっていってしまいエンジンオイルと共に移動し内部循環し、エンジンを傷つけたり、動きが悪くなり本来の性能が出なかったり、最悪の場合はエンジンが焼き付きエンジンが壊れることもあります。
スラッジや摩耗金属を取り除くために「オイルフィルター」があるじゃないか・・・なのですが、それは次のコラムにて、エンジンオイルやフィルターなど深堀したいと思っていますのでお楽しみに。
これからの季節、楽しいドライブが恐怖のドライブへ変わらないように、クラシックミニのユーザーならオイル交換は忘れずに実施したいものですねぇ。
So wonderful mini life for you.
文・ストミニ増刊号編集部 モーリー・ハゲマル
増刊号編集部・森(ハゲマル)博文 / モーリーハゲマル
観戦するより実際に挑戦したくなる性分。初代ミニ「モンテカルロラリー記念限定車」を手放すも、ミニのゴーカートフィーリングが忘れられず、2代目ミニ、現ハゲマル号をゲット。フリーのデザイナーを生業に、珈琲焙煎の道を目指し日々を楽しむ、夢多き謎の老人Z!
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