12月は師走。雑誌の発売日もいろいろと集中してたいそう忙しくなる。実際には、制作期間がてんやわんやになるわけで、発売の12月というよりは、その前段である11月がめっぽう厳しいのである。寒くなって冬の風情を感じる霜月ならぬ、プレ師走だ。といったわけで、本誌の進行もキチキチ。
そんなときに東名高速が集中工事なんぞをするものだから、移動の時間帯を考えないとえらいことになる。静岡方面への取材では東名高速を使わざるを得ないので、事前に工事情報や渋滞予測を調べてルートや通過時刻をチェックした。今回の工事は概ね御殿場と町田の間で行われているようだ。集中工事は週末や日中は作業しないで、夕方から夜間、早朝に掛けてというのが従来からのスタイル。下り線が混んでいるのは午前5時くらいまでらしく、往路は問題なし。
問題は上り車線、帰り道だ。予測によれば18時頃には渋滞が起きてしまうというではないか。いつもの取材の流れでいくと、もっと遅い時間帯に帰ってくる。そうなると、工事区間の渋滞予測は20kmとか、30kmとか……。工事渋滞の場合は断続的な渋滞のことが多いが、それでも週末の行楽帰り渋滞よりも数字が大きいとなると、どうあっても避けたくなる。まぁ、黙って渋滞にはまってトロトロ帰ってくれば、家まで辿り付けるのは間違いないけれども、やはり精神衛生上よろしくない。
而して、朝は早めに仕掛け、超特急で取材を終えて帰路につく。という、至極まっとうな作戦に出た。まぁ、やればできるということだ。で、道すがらの出来事なんぞをいくつかご報告である。
静岡に向かうルートは御殿場から新東名を使う。旧来の東名高速よりも新設された道路だけに、走りやすいことは間違いない。流れも全般的に早いのでスピード注意、である。その新東名も久しく6車線化工事をしていたけれども、おそらく浜松いなさ以西は完了した様子だ。所々にパイロンは残っているものの、路側帯もしっかり出来上がっているし、大型貨物の走行車線が確保できたから、ますます走りやすくなった。となれば、これまで以上にスピード注意である。
富士山の北側、東側はすでに冠雪して、富士山らしい姿を見せている。が、南側にはまだ雪が少ない。というより、頂上付近はほとんど白くなっていなかった。褒められたことではないけれどホルダに固定したスマートフォンでチョイッと撮影。上手く画角に収まったのはラッキーな感じだ。そういえば、友人ライターがスマートフォンやブルートゥースカメラをホルダで固定して走行画像を撮影をする。ひとりで撮影も取材もするので工夫を凝らしたリモートシューティングである。その方法に感心しつつも、導入は果たしていない。そろそろ考えようかな……と思った次第。
田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…