クランクセンサを交換したあとは、至極快調に走っている。なんとなく、久々の感覚で実に嬉しい日々なのである。少々、オイルが滲むこともあるので少しばかり悩ましいと書いたが、日々気持ちよく走行できていることの前に、オイル漏れなんぞは些細なことに降格。そんなことをいまさら気にする間でもなく、都合良く昔風の解釈論法を持ち出して「アブラが入っている証拠だッ」とばかりに、せっせとオイルを補充したりして……。まぁ、20万㎞のカウントを目指して、ベストコンディションの維持を心掛けたいものである。これまでを猛省し、日々メインテナンスに勤しむべし、だ。
そんな決意を試されるように唐突にリバース・ランプが点かなくなった。運転席側、完全に消えたというより、接触不良のように点いたり点かなかったりしている。もう、アッチもコッチも電気接点がよろしくないって、どーいうこと? 経時的に集中して発生しているってことなのか……。なんだかなぁ、である。
で、早速点検。コンビネーションランプ自体は変更していないので、いわゆるMk-IIIスタイルの3色テール。下段がクリアレンズで左右にリバースランプが付くものだ。リペアの要あればケアしておこう。実のところ、リバースランプのバルブはLED化して久しく、現行製品は3代目になる。最初に装着したLEDバルブはホントに初期の頃の製品。とはいえ、無理矢理LEDの粒を並べたような基板を装着するようなことはしないで、電球リプレイスのバルブタイプを使った。それでも、葡萄のように発光体が並んで、旧来のS25電球より確実に大きいだろう、といったモノ。過渡期の製品といえ、なんか暴力的に白く、明るかった。
2代目は形状が限りなく電球に近づいて、純正電球よりもちょっと明るいかな、というスマートな製品。チョイスの決め手は『電球色』だったことだ。先代のLEDバルブは、見た目は明るかったけれども、後方を照らすほどの機能はなかったと思う。後退灯のそもそもの役割は後方視界を照らすことではなく「バックしてますよ」と周囲に知らしめること。であれば、無用に明るい必要はなく、色温度の低いポワッとした明かりにしようと思ったわけだ。
田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…