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ローバーミニ メンテ【ゴーリー編集長コラム 11】エンジンがいまひとつ。回転が上がらないぞ…………3

接触不良を侮るなかれ、ボトルネックは大敵だ

入庫して数日。ずいぶんと代車で走り回った頃にブロスガレージから完了の連絡。早速、引き取りに行った。どうやら、前の週末に作業を終え、予想どおりの結果だったようだ。fbのタイムラインにも掲載してあった。

「ビンゴでしたよ、クランクセンサー。センサー自体もだいぶくたびれた様子だったんで部品交換しましたけど、大きな原因はカプラ接点の腐食だろうと……。もう、緑色で粉吹いちゃってましたから」

結果的に導通不良が起きてしまって、エンジンマネージメントに不具合が発生したということのようだ。回転数が上がるにつれてセンサがピックアップしなければならない回転信号が分離できないとか、寒い朝にはエンジンオイルの粘度が増してピックアップが上手く働かないとか……、そういった要因があるらしい。もちろん、センサ自体もダメになってきていたのだろう。クランクセンサそのものがどんな傾向の壊れ方をするのかは良く分からないが、唐突に全くの機能不全にならないケースはあるということか。思えば、前冬の寒い朝にエンジンがかかりにくかったことが何回かあったような気がする。兆候を掴まないとイカンなぁ……、反省である。

とはいうものの、カプラの接点がそんなに腐食することがあるのだろうか……。「カプラには防水用のパッキンが付いているのが普通なんですけど、それが無かったんで……」あらぁ、センサの位置は、ほぼエンジン前面だから水浸し、そりゃひとたまりもないなぁ。ボディハーネス側の雌カプラは、その場でそうそう簡単には付け替えられないので接点清掃。紛失していたパッキンは、他のクルマのハーネスから拝借である。同型のカプラが入手できるなら、付け替えようかしら……。

ミニはあろうことかECUがエンジンルームにあるからハーネスやカプラの接点にとっては過酷な環境なのは間違いない。おそらく、電気系統のトラブルも増えてきていることだろうなぁ……。クルマは電気系統がきちんとしていないと走らない。しかも、電気は見えない。そのうえボクのクルマは電気製品がやたらと多いし、どこかのタイミングで徹底的に『電気系統スーパー・メインテナンス』を企てるか……。

ところで、13i ATにはイグニッションコイルの一次電源を昇圧する装置を付けている。整備を終えた時点で志田兄が、そのシステムを直ちにバイパスできるようにブランクカプラを用意していた。今回の騒動で、最初に「まず、昇圧装置を切ってください……」といったのは、事態を想定していたのか? まさかねぇ………

分かってしまえば実に単純なトラブルで、作業も手を焼くほどのものではなかった。が、症状から原因を突き止めるのは、毎度のことながら悩ましいし、プロフェッショナルの引き出しには感服である。それにしても、パッキンを無くしてしまうなんて……、生兵法はナントヤラ、である。で、今日気が付いたこと。駐車場の地面にエンジンオイルがポタッと垂れた形跡……、これまた悩ましいじゃないか

田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…


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