突然、路上で止まるのか、そんな不安も…
エンジンの調子が悪いのは、燃料か点火のどちらかなんだよな……、といいながらも、電子制御には手も足も出ない。ま、そんなモヤモヤした数日間を過ぎ、代車の確保と共に入庫の予定が決まった。
早々とブロスガレージには相談の連絡はしていたので、入庫待ちの間も志田兄のアドヴァイスのもとプラグコードや配線、ディストリビュータのチェックやイグニッションコイルを手持ちのものと取り替えてみたりと、いろいろとトライはしていた。
が、結局のところ、それらの点火系に関する作業で症状はほとんど改善されることはなく、追い打ちを掛けるように朝一番にエンジン始動ができない、といった事態になってしまった。取材に出掛ける朝にエンジンがかからないのは、ちょいと焦る。急遽、実家のクルマを借りて対処したものの、いよいよダメか……と、戻ってから再始動してみると、難なくエンジンはかかるじゃないか。こりゃ、ますます訳が分からん。燃料ポンプも作動しているようだし、インジェクタからピュッピュッとガソリンは出てる感じ。ステッパモータも動いているし……、いったい原因は何だろう。
再トライは夕方だったので、朝方の気温が下がり始めたことが原因なのだろうか……。この症状も、もちろん報告である。どうやら、これまでの状況からの見立てで、志田ブラザースとしては直ちにチェックしたい箇所があるらしい。「車検で預かったときに、やらなかった箇所があるので、気にはなっている……」というではないか。
予防的措置という言葉はあるけれども、具体的に不具合の症状が発生していなければ点検、整備の段階で対象とはならないのは道理だ。ましてや、これまでメインテナンスをサボっていたうえに、わがままなオーナーがリクエストした手を掛けなければいけない症状が、目の前にてんこ盛りとなれば仕方なし、である。むしろ、度々手を煩わせてしまい、申し訳ない気持ちである。
田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…