’95 CHAMBERLAIN 1300R
1990年代前半は、ローバーミニをベースとしたコンプリートチューニングカーの全盛期だった。マーコスやジャックナイト、KAD、ダウントンブリタックス、チェンバレンなどによるチューンドミニがこの時期に続々と登場したが、その中でも伝説のカーディーラー・マルカツで販売されていたチェンバレンの知名度は、一歩抜きん出ていた。そんなチェンバレンのコンプリートミニを、Oさんは「’95年に新車」で購入し、今までずっと乗り続けている!
「私のチェンバレンは、一番パワーが出ていた100psの1300Rです。車両価格198万円で、総額250万円くらい払ったかな。1300Rには、キャブレターがSUじゃなくてウェーバーが付いていました。当時はノーマルのローバーミニには興味はなくて、チェンバレンの1300Rを買うことしか頭にありませんでしたね」
1300Rの外観的な特徴は、グリルのオーナメントやリアバッジ、ボディサイドのチェンバレンストライプ程度。ベースはヨーロッパ仕様の1300i(正確なグレードは不明)で左ハンドルの4MTだったが、エンジンや吸排気系にチェンバレンのチューニングパーツが組み込まれていた。
「圧縮比が13:1のシリンダーヘッドとハイカム、ウェーバーツインキャブ、エキマニ、スーパートラップマフラーなどでチューニングされていました。かなり速かったですが、他のローバーミニには乗ったことがないので、他と比べて速いかどうかはわかりません。でもハイチューンすぎたためか、4年くらいでシリンダーヘッドがダメになって、テムズ埼玉でエンジンをオーバーホールしてもらっています。その後、雑誌に載っていたワークスのクーパーS MkⅠに憧れて、ボディのストライプやインテリアのメーターまわりやロールケージなどをワークス風にカスタムしたりして楽しんでいます」とOさん。で、Oさん、今は足車を持たずワンオーナーのこのチェンバレンだけで生活しているのだとか!
新車からワンオーナーでチェンバレンミニに乗り続けるOさん。一時期、足として軽自動車を持っていたこともあるけれど、今ではチェンバレンミニだけというから愛情の深さがうかがえる。
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