キャンプのいちばんの醍醐味は、やはり自然の中で静かなときを過ごすこと! 今回はミニの中にも収まるコンパクトなテントと、厳選したキャンプギアの紹介を通して、気軽に出かけるミニキャンプをご提案!
昨今のオートキャンプ場を見渡すと、アウトドアブームが追い風となったことで、オシャレに飾り付けられたテントや、快適装備を満載したキャンプサイトなど、その姿はとても多様になった。
この風潮はミニのキャンプイベントでも見受けられ、ミニでどうやって運んだのか想像もつかないような巨大テントを広げたり、英国テイストのキャンプギアでアウトドアクッキングを楽しむ、気合バッチリのミニキャンパーの数も増えてきたように感じる。
しかし、ここで尋ねたいのが、果たしてそれだけが、キャンパーのあるべき姿なのだろうか?ということ。もちろん、非日常を楽しむのであればトコトンやりきってしまうのもアリだし、なによりアウトドアという環境で過ごすのであれば、安全性を確保するためにも、用意する機材のポイントは押さえたいところ。
だが、あえて気負わずに、ひっそりと、一晩だけ、まるでいきつけの店へふらっと飲みに行くかのように、自然の中で過ごすのもひとつの楽しみ方といえるのではないだろうか。そんな、気軽なキャンプを楽しみたいミニ乗りにオススメしたいのが、こちらのテントだ。
84,240yen(税込)
4人用モノポール+ワンフレームテント。
サイドの立ち上がりを設けることで、居住性を確保している。
今回ご紹介するogawa「グロッケ8」は、居住空間を広く保ちながらも、パッキングすれば非常にコンパクト。そのサイズは、ミニのリアシートにも、すっぽり収まってしまうほどだ。
オガワ・グランドロッジカフェのマネージャー・小室徳之さんによれば、同製品はツーリングでの使用も想定しており、特に重くなりがちなフライの生地にはリップストップ(引き裂きを防ぐ格子状の補強)が施されたポリエステルを使用することで、軽量に仕上げているという。
一方、サイドフライ(居室の壁に当たる箇所)の高さを72cmと高めに設定することで、テントにありがちな圧迫感も解消。床面積はわずか8平方メートルだが、狭苦しさを一切感じることがなく、小さな区画でも設営できるというのは、非常に嬉しいポイントだ。
また、設営に関しては、モノポールテントに不慣れな場合は少し苦労するが、購入の際に直営店で指導を受ければ、ひとりで立ち上げることも可能だという。
最近では、テントのみならず、非常に軽量かつコンパクトなアウトドアギアも増えてきており、ひとりないしふたり分の道具であれば、60リットル程度のダッフルに充分収まってしまうだろう。それならば、キャンプと身構えてルーフキャリアを用意しなくても、このグロッケ8と道具を詰めたバッグをリアシートに重ねるだけで、いつでも自然の中での一夜を過ごすことができるのだ。
最低限のアイテムだけを詰め込んで、自然の中でひっそりとした夜を楽しみに行こうではないか。
このフロア五角形!?
ぶっつけ本番でやるから……。
本来であればひとりで立ち上げられるはずのグロッケ8……だが、居合わせたメンバーに手伝ってもらうも、テント設営に全員不慣れで悪戦苦闘。こうならないためにも、特に初めての方は、ogawa直営店で設営講習(要予約)を受けて事前に練習しよう!
※編集部㊟
写真のテントは短時間での撮影を目的に、撤収効率を考慮して設営しています。実際のキャンプでは安全のため、正確かつ確実にペグダウンしてください。
SHOP DATA
2019.6月号より
キッズカンパニー
04-2963-5518
http://kidscompany.boy.jp
キャンパルジャパン株式会社
0800-800-7120
https://www.campal.co.jp
大鳩園キャンプ場
042-979-0041
http://okumusashi.life.coocan.jp/obato.html