ときにはキャンプの拠点として、ときには自分の秘密基地として、さまざまなロマンと楽しみが詰まったキャンピングトレーラーに憧れるミニ乗りは、決して少なくないだろう。今回ご紹介する青木 優さんは、キャンピングトレーラー「ハイマー・エリバパック」をミニで引きながら、キャンプを楽しむミニ乗りなのだ。
Owner:青木 優さん
愛車をアメリカンスタイルに仕上げたことで、職場がある米軍基地でもアメリカ人から注目を集めるという青木さん。本職のほかにも埼玉・狭山市でダイナー「AGATHA23 DINER」を開いているほか、バンド「GARAGE CRAP」にも所属。
ハイマー・エリバパックで
気ままなトレーラーライフを実現
アウトドアでの楽しみ方には多様なスタイルがあるが、その中でもキャンピングトレーラーに憧れたことがある方は、決して少なくないだろう。屋外で快適に過ごせるという実利的なメリットはもちろんのこと、誰にも干渉されない自分だけの空間を愛車で運び、気に入った場所で寝食を楽しむ自由気ままな暮らしは、まるでロードムービーのワンシーンにありそうな光景だ。
今回ご紹介する青木 優さんは、そんな気ままな週末ライフを楽しむべく、愛車のキャブクーパーでキャンピングトレーラー「ハイマー・エリバパック」を引いて、ときおりキャンプに出かけているのだという。このハイマー・エリバパックは、’70年代にドイツで製造されたキャンピングカーで、重量は370kgと非常に軽量な作りとなっており、さらに慣性ブレーキを搭載しているため、牽引免許などは必要ないのだそうだ。
HYMER ERIBA PUCK
備え付けの専用タープ
「もともとワーゲンで牽引できることは知っていましたが、本格的に憧れるようになったのは、モーター系のイベントでミニがバイクトレーラーを引いているところを見たときでした。それで、自分のミニでも引けるのではないかと思い、普段お世話になっている、キッズカンパニーさんに相談したんです」。
ヒッチメンバーは加工取り付け
それ以来、キャンピングトレーラーでの暮らしを夢見た青木さんは、そのイメージを実現すべく、計画に着手。ミニでも牽引できるよう、ヒッチメンバーの加工取り付けから始まり、その後も試行錯誤を重ねたことで、エリバを迎え入れるまで、足がけ2年の月日を要したという。
「もともと、キャンプ自体は友人とたまに出かけるくらいでしたが、エリバを迎えてからは、何度かキャンプ場に出かけて、自然の中で一夜を過ごして楽しむようになりました。また、家にいるときは自分だけの離れとして使っていて、ひとりで静かな時間を楽しみたいときは、エリバの中で過ごしたりしています」。
車内は寝食のための設備が充実
中央のテーブルを収納し、左右のベンチソファを倒すことで、フラットなフロアベッドとなる。
キャンプギアも用意
最近は、より本格的なキャンプを楽しむために、各種ギアを揃えはじめたという青木さん。秘密基地と化したエリバの中には、アウトドアテーブルやチェア、グリルなどの用品のほか、愛用のアコースティックギターが積み込まれているという。
お気に入りはアラジンのポータブルストーブ。
初心者でも安心して扱えるのが魅力的だ。
そんな、ミニ乗りが憧れるキャンピングライフを実現した青木さんだが、実際に牽引しているときに、不便を感じることはないのだろうか。
「流石に路地裏などのようなところは躊躇してしまいますが、街中や舗装された峠道であれば、問題なく走れてしまいます。上り坂でも重さを感じるときはありますが、落ち着いてギアを落とせば、上りきれないということもありませんね」。
実際、この取材の帰りに青木さんのミニに同乗させていただいたが、山路だけでなく下界に降りてからも、牽引していることを忘れるほど、運転に影響は出ていないように感じた。赤信号で停車するときも、慣性ブレーキがはたらくことで、後ろから押し出されるような感覚もなかった。
SHOP DATA
2019.6月号より
キッズカンパニー
04-2963-5518
http://kidscompany.boy.jp
大鳩園キャンプ場
042-979-0041
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