’99 ROVER MINI 1.3i 40TH ANIV.”Cafe Racer style”
バンパーレスのフロントフェイスとボンネットストラップでレーシーに演出されたフロントフェイスに、純正タイプのホイールがはめ込まれたフェンダーレスの足もとが、往年のカフェレーサースタイルを思わせる。オーナーのYさんによれば、’60年代のル・マンカーをモチーフに、乗り始めた’02年からカスタマイズを楽しんでいたという。
「はじめにミニを選んだのは、自動車専門誌を読んで英国車に憧れたことですね。かわいらしさと品の良さがあって、自分の肌に合ったクルマだと感じたんです。それで、スタイリングは「いかにもミニらしい」ものではなく、スプリジェットやコブラといった、’60年代のル・マンに参戦していたマシンをイメージしました」と語るYさん。
ベース車に選んだ40thアニバーサリーは、たまたまコンディションがいい個体として迎え入れたとのことで、もともとの仕様に強いこだわりはなかったという。しかし、手を加えながら乗っているうちに、愛車がもつミニ本来の魅力ある雰囲気に気付いたのだそうだ。
「それで、ミニがもつ本来の雰囲気を損なわないように、丸みを帯びたシルエットを活かそうと思ったんです。『足し算より引き算』を心がけて、派手になりすぎないようポイントを押さえてドレスアップしました」。
そこで、オールペンの際はホワイトルーフや純正スチールホイールといった定番ポイントが盛り込まれた。その一方で、ボンネットストライプやナンバープレートの配置にも、あえてこだわることで、ほかのミニとはまた違った個性を演出。
ナンバープレートの反対側には、少しさっぱりしすぎたということで、LUCASのリアスポットをフォグランプとしてセット。さらに、左右互い違いにセットされたレーシングミラーは、ミニの印象を大きく変えるだけでなく、通常の配置よりも視認性が向上している。また、GBやカストロールのステッカーはマグネットで自作したとのことで、これは気軽に貼り替えられるだけでなく、接着剤がボディに触れないことで、塗装面の保護にも効果的だ。
好みや憧れのイメージだけでなく、実利的な目線で工夫を凝らしたことで、唯一無二のモディファイドミニを実現したYさんは、ミニについてこう語る。
「ミニのガソリンメーターは慣れるまで見づらく、妻と旅行でドライブしていたときに、ガソリンの残量がわからなくてガス欠を起こしたことがありました。さらに、窓がレギュレターだったり、ステアリングが重かったりするので、ミニは楽しむために工夫しなければ乗り続けられないと思うんです。それでも、初めて乗ったとき、現行のクルマにない乗り味でとてもワクワクしたのを覚えているので、いまでも非常に面白いクルマだと感じています」。
カフェレーサーに欠かせないレーシングガスキャップ。
ホイールはスチールの12インチ。
純正マフラーはヤレ感と品の良さがマッチしているお気に入りポイント。
現行車にはないアナログな雰囲気も
お気に入りだという、オーナーのYさん。
ミニ以外にもライカのフィルムカメラを
所持しているほか、
機械式腕時計の手巻きが日課だとも語る。
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