白ミニくんの新しいエンジンがついに完成! あのエンジンブロー事件から丸2年、いよいよ白ミニくんが復活するときが来たのだ。入念なコンディションチェックに始まり、徹底したバランス取りや、丁寧なリビルドで仕上がったエンジンならば、サーキットや遠方での取材にも安心して出かけられるだろう。


エンジンブロック組み上げ


シリンダー上部の研面、シリンダーのホーニングに加え、ホワイトガソリンで洗浄されたエンジンブロック。
外面は丁寧にマスキングされた上で、1.3i純正色の耐熱塗装が施されている。

1.メタルはすべてSTDサイズのまま交換


クランクのメインジャーナル(軸)に大きな磨耗が見られなかったため、メタルはSTDサイズ(新車時の厚さ)を使用。軸受け側面との磨耗を防ぐスラストメタルは、裏表があるため注意が必要。

2.クランクシャフトをセット


ジャーナルとメタルにアッセンブリオイルを塗布して、クランクシャフトをセット。メインキャップは規定トルクでボルト締め付け。

3.横方向のフリクションを確認


クランクシャフトのスラスト方向のクリアランスが、規定値内に収まっていることを確認。さらにマイクロゲージをセットしてクランクシャフトを回転させることで、フリクションの大きさもチェックした。

4.ピストンリング をセット


今回使用したピストンリングは、純正と同じ3ピースのもの。リングの合わせ目を互い違いにセットすることで、圧縮の抜けやオイル上がりを防止する。

5.コンロッドメタルも交換


メインメタル同様、コンロッドメタルもSTDサイズを使用。

6.ピストンをセット


エンジンブロック上面からピストンをセット。キャップは規定トルクで締め付け。



今回のリビルドを手がけるDeep谷口代表。
tel.048-791-7755  http://deep-mini.com