曽根です

オートマでDに入れても前に進まないことがあるんだけど・・・ 

とAND様からご連絡があり 保険会社のレッカーで搬入していただきました。

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赤いMINIを載せて赤いレッカー車が到着です

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綺麗な40thアニバーサリーLTDです。。

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シートやステアリングの擦れも少なく、 ダッシュもキレイですね。

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記録簿は見てないですが55000㎞は実走行に思えます。

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保険会社のレッカーには同乗できないのでレッカーでMINIだけの来店ですので

早速点検させていただきます

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オイル量は問題なし。。 オイル交換も最近行ったようできれいですね

では試運転します。。

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Dに入れてもギヤが繋がりません。。

軽くアクセルを踏んで回転が上がるとスーッと繋がりました。。

これだけでもすでに異常が起こってることがわかります。

ブレーキを踏みながら負荷をかけると 『キー』 という金属音・・

何が起こっているのでしょう。。。

オートマ油圧チェックの前にミニモニでECUライブデータ見てみます。

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吸気温センサーにフォルトです。

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一旦リセットしておきます。

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マルチ画面での数値はすべて規定値内。。

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インマニに負圧も規定値内ですがやや低めの数値です

バルブクリアランスを調整すればもう少し上がると思います。

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水温

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フォルトの入っていた吸気温センサーはしっかり稼働してますね。

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O2センサーも稼働中

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アイドリング時の燃調補正も正常です。

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電圧もOK

次にオートマに掛かってる油圧を測ります。

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フィルターの温度は45℃。。 簡易的にこれを油温として考えます。

油温としては低めですが、すこし油圧は高めに出るものとして考慮して測定開始。。

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アイドリング850回転でギヤが入ってない状態『P』 で

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約6.2㎏です。 

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Dレンジに入れて1速に入りました。

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約4㎏までしか上がりません・・・・ 

規定値は1000回転で5.3㎏以上が必要ですが

これは低すぎます。 

前進でギヤがなかなか繋がらないのは油圧に原因ありあそうです。

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リバースで7.7㎏くらい・・・ 

規定値は1000回転で8㎏以上です。  

バックすることは可能ですが、

安心オートマとして出荷する場合は11㎏以上はあるので

7.7㎏はかなり低いレベルです。

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エンジンを止めてすぐにイグニッションンをONにして

油圧ランプが点灯するまでの時間をチェック

1秒以下で再点灯するので油圧保持はあまりできてないようです。

親子メタルだけでなく、カムメタルまで交換したほうが良いです。

オートマに掛かる油圧チェックと残圧チェックの様子です。

油圧が低すぎることははっきりわかりました。

リフトアップして下からも点検します。

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オートマは分解された形跡はあります。

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オートマケース番号と

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デフケース番号は同一でしたので

リビルト品との交換ではなく単体を現物修理した可能性もあります。

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オイルドレンボルトの回りには液体ガスケットが大量に塗られてます。。

ちょっと外すのが怖いですが、ドレンボルトに付いてる鉄粉チェックが必要なので抜きます。

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たつろうメカの早技で、別のドレンボルトと差し換えます。

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これ以上付かないくらい大量の鉄粉が付いてます。。

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オートマ内部のギヤドラムは確実に削られてしまって再使用できそうもありません。

いつからこの状態か・・というのが問題になりますが・・

お伺いしたところによると、1年前にオートマをオーバーホールしてもらって購入したとのこと。

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エンジンマウントはしっかりしてるのでその時に交換されてるようです。

1年でこんなにギヤドラムが削れてしまうのは、

ほとんどの部品が再使用できないリビルトオートマの可能性もあります。。。

その場合は安心オートマにするのにドナーエンジン&ミッションの準備が必要になります。

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その他の下廻りも点検しておきます。

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右ドライブシャフトブーツは切れてグリスが飛び出してました

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左のリバウンドバッファーは切れてます。

安心オートマでエンジン脱着する際に併せて修理できます。

車高調整用のハイローはほぼ伸びきってるのでラバコンはだいぶ潰れてるのがわかります。

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リヤサスは新車のままのストラットコーンなので

車高調整はできません。

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ショックアブソーバーも新車時のままのようです。

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簡単に持ち上がっちゃいますのでショックは抜けてます。

足回りリニューアルもお奨めです。

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ボディは前後のバンパー下にも錆は無く良い状態です。。

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外装、内装もきれいでしたが

このMINIは下廻りもたいへんきれいです。

保管状況が良かったと思います。

安心オートマと足回りリニューアルすれば完璧なMINIですね

ではご連絡お待ちしてます。

つづく

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