曽根です。
和歌山ナンバーのMINIがご来店です。。
今年から東京に転勤で、八王子に引っ越してきたＭＥＤ様。。
今までは和歌山県のＭＩＮＩショップでメンテしてもらってましたが、
キャメルのご近所になりましたので、これからメンテさせていただくことになりました。
よろしくおねがいします。
珍しいですね。。ミグリア・ミニクーパー998です。
新車から乗ってた友人のお父さん → その友人 → ＭＥＤ様で3オーナー目という
由緒正しい経歴ですね。。。
ＳＵツインキャブの1000㏄です。 もちろんクーラーなんかありませんよ。。
試運転させていただく前にエンジンルーム内の点検。。
ブレーキオイルはＯＫ
クラッチオイルも交換されてるようできれいです。
タペットカバーパッキンからのオイル漏れは多いですね。。
次回はまず、このパッキン交換からでしょうか。。
あぁ・・ 冷却水はかなりの汚れです。。
うーん、すぐにでも水路洗浄したいところですが、今日は時間ないので・・・・
アッパータンクから抜いた分だけＬＬＣ原液を入れて少しだけ延命。。。
今年の車検には水路洗浄は必須です。
前回、和歌山県でオイル交換してから約4000㎞だそうです・・
オイルはロアレベルです。
途中でオイル補充したそうですので、オイル消費してますね。。
オイル上がり、オイル下がりともにあるでしょうが、
バルブシール交換してオイル下がりが減れば、オイル消費量は半分になると思います。
キャブ車なので、ガソリン臭はやや強め。。。
燃料希釈による粘度低下は腐食摩耗を起こす可能性があり危険なので
もう少し早めのオイル交換をお願いします。
では、助手席にＭＥＤ様に乗ってもらって試運転にシュッパーツ。。
足回りの乗り味は固め。。。
直進性や足回りからの異常な振動は感じませんが
ショックアブソーバーからと思われる キュッキュッ・・という音が気になります。
そして・・・ エンジンは不調です。 3気筒で走ってるような感じ。。
1年半前に，ＭＥＤ様のものに来た時よりはこれでも良くなってるとのこと。。
でも、これでは気持ちよく走れません・・・。
後で点検しましょう。。。
試乗から戻ってきました。
エンジンの点検の前に、
まずはリフトアップして下回りの状態を拝見させていただきます。
オイル漏れは少ないですね。
基本的には今まで良く整備されてる印象です。
左のラックブーツは切れてました。
足回りからのキュッキュッという異音は スパックスショックからですね。。
ラバコンも新車から交換されてないのでペッチャンコ。。
メンテの長期計画に、ラバコン・ショック等を交換して足回りリフレッシュ作戦を入れておいてください。
テンションブッシュはヘタってかなり変形してます。。
これも早めに交換したいですね。
リヤから見たところ。
下廻りに錆は少なく、ボディコンディションは良いですね。
リヤショックも交換したいですね。
リヤマフラーのハンガーブラケットが折れちゃってました。。
あぁ、ホントだ。。
部品交換して復活。。
マフラーは前後に動くので、また金属疲労で千切れる可能性あります。。
吊ゴムタイプのホールド方法がお奨めです。
グリスアップは お腹の辺りでよろしいですか？
いや、ＭＩＮＩの方にお願いします。
じゃ、ＭＩＮＩの方にグリスアップしときます。
下廻り点検おわったので
エンジン不調の原因を見ていくことにします。
プラグを抜いてみます。
2番だけが燻ってます。。
１，３，４番は焼けすぎなくらい白くなってました。。
2番に何が起こってるのか・・・・・
圧縮を測ってみます。
1番 11㎏
2番 12㎏
3番 11ｋｇ
4番 11ｋｇ
燻っていた2番も 圧縮は大丈夫でした。。
燃焼室内もカーボンが溜まって圧縮が上がってしまってるのでしょうか・・
さて、そうなると、燃料か点火か・・
1，2番は同じキャブから吸入してます。
・・・・となると点火が怪しいですね。
プラグは過去に交換したことがあるそうですが、コードは未交換のようです。。
プラグコードは交換しましょう。
プラグコード、デスキャップ、ローターも交換させていただくことにしました。
５９Ｄのローターは注意が必要です。
右が今までついていたもの。。
リベットの位置が中心に近すぎて、デスビシャフトに高電圧がリークしてしまう可能性があります。
左は当時の純正ローターで、こちらのリベットの位置が正解です。
オリジナルのままのポイント式です。
ポイント面がやや荒れてたのでペーパー当てておきますね。
たつろうメカに点火パーツ交換してもらってます。。。
交換完了。。。
ちょっと、試運転してみてください。。
ぶぉ～ん
さっきと排気音も違います。。
全然違います。。 気持ちよく吹けるようになりました。
あぁよかった。。。
じゃ、オイル交換しましょう。
キャブ車で４０００㎞走行。。。。らしい 真っ黒な排油。
しかし 茶こしセンサーには何もなく優秀。。
ドレンボルトもキレイ！！
おぉ～ ホントだ。 これは優秀。
この状態を維持し、さらにコンディション良くするためにＰＥＣＳは欠かせません。。
ＰＥＣＳのシリアルナンバー ～96ý No.1206
～96ｙ と 97ý～ の前期，後期合わせて400個以上取り付けてきました。。。
体感できるオイルフィルターはこのＰＥＣＳだけです
オイルはアッシュのＰＳＥ 10W40をチョイス
燃料希釈に強くキャブ車には向いてます。。
エステル配合の部分合成油 レースでも実績のある信頼のオイルです。
初回オイル交換でしたので、今回オイルカルテを作成しました。
異変が起きたときの原因特定にも役立ちます・・・
今日は三重県から、エコマックスアイオン発売元のオージャスの菅原社長が来店中。。。
和歌山県から来たＭＥＤ様とは隣の県。。
地元話しが弾んでました。。
店内でも、エコマックスアイオンが電磁波を吸収するなど・・・・
菅原社長から興味深い話しで盛り上がってました。。
ＭＥＤ様は、今回初キャメルだったので、
これから一つづつ試して、快調になっていく過程を楽しんでいただきます。。。
だから、魔法学会上級生のエコマックスアイオンはもう少し先ですねー（笑）
かなり不調な状態で来店されたので、ばっちり快調になって別のＭＩＮＩのようになりました。
ありがとうございました。
次のご来店をお待ちしています。
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