曽根です。
WTN様 いらっしゃいませ。
初キャメルありがとうございます。
95年式 ATクーパー、新車からのワンオーナーです。
23年経ってますが、走行は2万キロ・・・ えっ、たったの2万キロ。
メンテは一般整備工場で行ってたそうです。
最近、信号などで止まると、エンジンも止まっちゃうこともあるとのこと
気になる所がいくつか増えてきたので、この機会にしっかりメンテしたい・・とのご依頼です。
屋根付きの駐車場保管なので、室内外は紫外線による劣化もなく
たいへん良いコンディションです。。。
室内のヒーターユニットは以前に漏れてきたことがあったそうですが、
ヒーターホースをエンジン側でループさせてヒーターに水を流さない・・・
という緊急処置をしたとのこと
ヒーターホースがエンジンルーム内でループしてます。。。
ヒーターコア修理して ヒーター復活させましょう。。
エンジンルームも錆びもなくきれいです。
オイル交換してからそんなに走ってないようですが、オイルが黒っぽいです。
排気に黒煙が混じるのでその影響でしょうか。。。 オイル量はOKです。
ガソリン臭はやや強めです。
チョイ乗りが多く、油温が低い状態での走行が多いのでしょうね。
それに、排気に黒煙がでるので燃料が濃いことも影響してるようです。
ブレーキオイルは量も 色もOK
ラジエターキャップにゴムの縁に錆が付いてきました。
水路洗浄したいです。
ここで、助手席にWTN様に乗っていただいて 試乗させていただきました。
エンジンは多少モサッとしてはいますが、普通に走ります。
オートマは少しタイムラグがありますが、前進、後退ともに滑りはありませんでした。
WTN様によると、もっと回転を上げて変速すると、ガツーンと変速するとのこと。
そうですか、それは後日、確認させてください。
足回りから、小さなガタを感じます。
後でリフトアップして点検します。
戻ってきてミニモニでECUチェック・・
バキュームにフォルト入ってました。
あぁ~ インマニの負圧が・・・・ ほぼ大気圧です。
あっ、ホースが抜けちゃってますね
95年式のECUは、MAPに異常を感じると、それを無視して仮に動作するようにできてるので
とりあえずは普通に走れちゃいます。
加速がややモサッと感じたのはこのせいでしょう。
信号待ちなどで停車するときエンジンが時々止まっちゃうのもこのせいだと思います。
その他は 規定値内です。
水温センサーの温度精度は 水路洗浄のスリーチェックで確認します。
吸気温OK
電圧も元気よし。
O2センサー稼働中。。
燃調補正は MAPセンサーを無視して行われてますが
基準値内に収まってました。
リフトアップして下回りチェック
左側は ラックブーツが完全に切れてました。
ナックルブーツが切れてます。
その上の車高調整のハイローキットのネジ山がだいぶ伸びてるので
ラバコンはペッチャンコになってるはず。。。
走行中にガタを感じたのは、ナイロンベアリングのガタでした。。
左のテンションロッドは曲がってます。。
足回りも全部キチっと整備したいですね・・・・・・とWTN様。
右のラックブーツも切れてました。
同じく右のナックルブーツも切れてて、樹脂のカップもわずかに飛び出しているようです。
ナックル交換の際に、ラバコンもショックも交換して足回り総リフレッシュしましょう。。。
ニューラバコンとカヤバショックの乗り心地を おとーと君で体感してただきました
帰ってきて・・・
乗り心地も違うけど、エンジンもオートマも全然違うね。。。
点検は続きます
コンバーターシールからオイル漏れありますね。。
これはエンジン降ろさずに修理はできますが
安心オートマにすれば ここのシールは必ず交換しますから直ります。
ミッション番号とデフケース番号は、当然ながら同一で修理歴はありません。
ウォーターポンプも交換されてません。
走行は少ないですがシールからの漏れは経年劣化で発生する可能性高いですから
交換しておきたいです。
これも 安心オートマにする際には必ず交換します。。
ということで、安心オートマは決定!!
ついでに ガラス管ヒューズもブレードヒューズに替えておきましょう。。。
安心オートマでエンジン降ろすから・・・・
エンジンをもう少し元気よくしちゃいましょうか♬
では、街乗り快速仕様を目指して、、、
うーん、クーパーカム 、クーパーピストンで62馬力仕様ってのはどうですか?
『それ イイですねぇ』 とWTN様。。
じゃ、お願いします。。。
はい、ではお預かりさせていただきます。
仕上がりは来年2月上旬を目指します。。。
12月14日追記
今回、ラジエターもヒーターコアも交換するし、
安心オートマにする際に高圧洗浄で水路洗浄するのですが・・
どんな状態か見ておきたいのでエンジン降ろす前に水路洗浄します。
ラジエターフラッシュ入れてエンジン始動で洗浄開始
水温センサーで91℃
サーモスタットが開いた状態で洗浄を続けます。
汚れてましたが2本目のチューブでは半透明になってきました。
ラジエターの汚れもチェック
逆流で吸い出します
ラジエターの汚れは多くありませんでしたが、今回コア増しラジエターに交換予定です。
ヒーターコアには現在水を通してないので洗浄は無し。。。
まぁ、ヒーターコアは新品に交換しますからね。。。
汚れは出てきたものの、今までのメンテでも何回かは冷却水の入れ替えを行ってたのが確認できました。
次は、オートマに掛かる油圧チェックしておきます。
フィルターヘッドで測ります。
フィルターヘッドの油圧を室内で見えるようにフロントガラスにメーター貼り付けました。。。
油温は 約60℃ 低めですがこの時期はアイドリングではなかなか上がりません。
安心オートマ完成時も 同じくらいの油温で測定します。
前進油圧 6.6㎏ リバース12㎏ で十分です。
シフト時の落ち込み時間もそれほど長くなくオートマの動きに問題ないと思われます
タイムラグは若干出始めているので 安心オートマにしてフィーリングはかなり変わるはずです。
ヽ(*´ω`*) 12/ 20 石川の追記です。 (*´ω`*)ノ
サクッとおろして箱入り娘。
九州へ再生の旅へ出発です♪
つづく
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