曽根です。

数日前からTMT様から 

『回転が下がらなくなって、どんどん前に進んでしまうことがあるんで、

他にも点検して安心して乗れるようにしたいし、安心オートマにもしたい・・・・・』 

との修理のご依頼をいただいてました。

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回転が下がらないのは自走でのご来店は危険なので保険会社のレッカーサービスを

ご利用して搬入していただきました。

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まずは、MINIだけご入庫で、TMT様は来週の土曜日のご来店予定です。

夜になってからですが、エンジンをかけてピットまで移動しようと動かしたんですが・・・

予想していたアイドリングの高止まりどころではなく完全に吹き上がってしまうほどの高回転で回り続けます。

ブレーキ強く踏んでてもどんどん前に進んでいこうとします。 ビックリしました。

これは危ない・・・

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なんとかピットまでブレーキを踏みながら到着。。

危ないからニュートラルにすればレッドゾーンに入るかと思えるほど吹き上がります。

その状態でギヤをDレンジにいれば 強烈にガツンとギヤが入り

オートマにも負担掛かけてしまいます。

この状態では試運転もできません・・・・

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サーフブルーのきれいなMINIです。

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ほぼノーマルのヘリテイジですね。

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内装も丁寧に扱われてる印象です。

さて、エンジンルームを軽く点検しておきます。

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うーん、 ボディは錆もなくきれいでしたが、エンジンルームは少々錆が気になります。

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オイル量はOKです。

さて、強烈に吹き上がってしまう原因ですが・・・

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アクセルリンゲージの動きが悪く アクセル開けたら、そのままの位置で戻ってこないです。

これじゃぁ、アクセル踏みっぱなしにするのと同じです。

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動きの重い部分を特定するためにリンゲージの一部を外して

各部を別々に動かしてチェックします。

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アクセルワイヤーの動きの方向を90°変えるためのリンゲージが一番重く

今回の 『アクセル戻らない病』 の主犯と思われます。。。

パーツクリーナーで洗浄した後、潤滑剤を吹き付けたら動きは良くなったので

これなら走行テストできそうです。。。

エンジンルーム内の錆は気になりましたが、ほかにも動きを悪くしている部分がある可能性あります。

安心オートマにする場合は、エンジン脱着するので、その際にすべての部品を

見直しながら組み付けることができます。

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水は緑色でいたが、水が劣化した臭いが出始めてます。

水路洗浄してから冷却水の入れ替えがお奨めす。

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ヒータージョイントパイプは、純正の樹脂製のままです。

樹脂の劣化で脆くなってるので、突然破裂することがあるので

早いうちにステンレス製に交換おすすです

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エンジンブロック、ヘッド、プラグに 錆が出てます。

プラグ、プラグコードは交換したいですね。

今日はリフトアップまで時間ないので、明日以降下回り点検すれば

錆の理由がわかるかな・・・

すみません、今日は時間切れでここまで。。 

明日以降、走行テストと、 リフトアップして下回り点検します。

10月21日追記

そして翌日

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まずは室内から・・

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ヒーターコアの漏れは無いようです。

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エンジンが正常回転するようになったのでミニモニでECUチェックします。

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フォルトが2つ入ってました。

吸気温センサーとクランク角センサー

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一旦、フォルトは消しておきますので、再発した場合は交換をご提案します。

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水温上昇させながら 水温センサーチェック

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サーモスタットの密閉はあまり良くありません・・

エンジンの水温に合わせて徐々にラジエター側の温度も上がってってますね。

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インジェクション車のサーモスタットは88℃で開弁です。

開弁温度は良好でした。

水温センサーの温度精度も問題なしです

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ラジエターには勢いよく流れこんでいてサーモスタットの開弁量もOKでした。

水が腐敗しかけてる臭いは強いです・・・

安心オートマは、エンジンブロックのメクラ蓋を取って、そこから高圧洗浄で水路を洗い流すやり方なので

一番きれいになります。

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ECUチェック、ミニモニのマルチ画面

アイドル回転  アイドル認識OK  アイドルの燃調補正OK

スロットル電圧OK  ステップ値OK

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バキューム値はやや低めですが規定値内です。

バルブクリアランスが少々広めなので詰めてあげればちょうど良くなると思います。

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フォルトが入ってた吸気温もOKですね。

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O2センサー稼働してます

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燃調は プラス3%で補正。。

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電圧も元気いっぱい

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97℃で・・・

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電動ファンが回り始めました

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1℃下がって96℃で

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電動ファンストップ・・・・  

作動巾はやや狭いですが 97℃以上では回り続けるはずですのでOKとします。

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アクセルON⇔OFFでエンジンが前後に振れが大きいのは

ステディロッドブッシュがヘタってます。

これは要交換。。

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リフトアップして下回り点検します。

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オートマの前側にオイル漏れがあるようです。

隙間から覗いてみます・・・

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オイルフィルターのパッキンから漏れてます。

ここからの漏れは、オートマ車の漏れの原因ナンバーワン。。

そして、漏れの量がどんどん増えてきます。

耐久性抜群のオリジナルフィルターパッキンを使用してるPECSお奨めです。

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タイミングカバー側にも漏れがあります。

半月シール タイミングシール・・からでしょうか。。

安心オートマにする時に交換になりますので解決します。

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フロントのサブフレームは他の部分と比べて錆が少なく交換されてるようです。

ということは必然的にエンジンも脱着してることになりますね。

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ミッションは分解した形跡あります・・

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ミッション番号とデフケース番号は同じでしたので

オートマの現品修理をされた経歴があるのかもしれません。

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右側の足回り。  各パーツにやや錆はありますが

ベアリングやジョイントにガタは無く、ブーツの切れもありませんね

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ただ、アッパーアームを支えてるリバウンドバッファーが潰れてるのと(赤丸)

車高調整のハイローキットのネジが伸びきってるので(青丸)、ラバコンはペッチャンコですねぇ。。

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右側のインナーブーツからオイル滲み

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左のインナーブーツのオイル漏れの方が多いです。

このインナージョイントの向こう側にあるキックダウンレバーからもオイル漏れありますね。

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左のタイロッドのナイロンベアリングにガタが出始めてます。

走行中、左前から カタカタという振動が伝わってくるようになります。

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左足回り  右と同様にブーツの切れ、ガタはありません。

ショックアブソーバーは4輪とも抜けてますので 交換お奨めです。

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ハイローキットは、ミニスポーツ製でした。 ここ数年でこの製品のナックルジョイントの耐久性が

ガタ落ちしてるので、ナックルジョイントやラバコン交換の際には

他の車高調整用のアジャスターをお奨めします。

リヤ側です。

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フロントに比べて錆が多めです。

おそらく、リヤのサブフレームは未交換なんですね。。

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リヤは車高調整用のアジャスターが入ってません。

純正のストラットコーンのままです。

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右リヤのラバコンが・・・

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外れてしまってました。

ラバコンが潰れて小さくなってる長さの分、ハイローキットで調整してあげる必要があります。

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そのうちに、リヤのサブフレームも交換したほうが良さそうですね。、

さて、テスト走行します。

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クーラーは作動してますが、時々コンプレッサーが切れてしまうのは

サーモアンプが原因の可能性ありますね。。 クーラーの季節までには交換したいです。

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ニュートラルから前進側へのシフトでやや長めのタイムラグがあります。

安心オートマのおとーと君と その違いを比べてみてください。

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現在は滑りはまだ出てなく、変速に異常は見られません。

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少しですが、アイドリングの高止まり現象がありました。

入庫時のようにブレーキを強く踏まなきゃ前に出てしまう・・ようなものではありません。

ステッパーモーター、スロポジセンサー などの交換も視野に入れておいた方が良さそうです。

ご来店をお待ちして、整備計画を相談しましょう。。。

10月27日

ご来店いただきました。

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安心オートマ&ニューラバコンのおとーと君に試乗していただき

TMT様のMINIも同じように、安心オートマとニューラバコンで若返ることにしました。

『TMT様 安心オートマとニューラバコンで新車並みに若返り作戦です』  に続きます。

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