曽根です
仮ナンバー付けたMINIが入庫です。。。
KT様。。。
個人売買で買ったMINI 車検を取るところから楽しんじゃうつもりで
書類もそろえてさぁ車検に行こうというところでアクシデント。。。
走ってたら左前のタイヤが取れて転がってっちゃったんですよ~
乗ってたご主人はそりゃぁビックリですが、
後ろを走ってた奥様も、タイヤだけがどんどん転がってくのを目の当たりにして
さらにビックリ。。
転がったタイヤが人に当たらなくて良かったですね。。
そして、エンジンも不調で信号待ちのたびにストップするし・・・・
自分でメンテする楽しみは新規車検取ってもらってからにしよう。。。と
軌道修正してキャメルにご来店;いただきました。。
ご来店いただいた昨日は少々込み合っていたので
とりあえずお話だけお聞きしてお預かりしました。
96年式 クーパー4F 内外装はしっかりしている印象です。
そして、本日拝見させていただきます。
エンジンは掛かりが悪く、アイドリングが続かない状態です・・・・
それは後ほどチェックするとして、まずは目視チェックから
車高は9㎝確保されてます。OK
エンジンルームチェック。
オイルはきれいですね。 量もOK
交換したばかりのようです。
ブレーキフルードは酸化で汚れてます。
キャメルではリヤブレーキカップは車検ごと交換することをお奨めしてます。
なので、ブレーキフルードもきれいに入れ替えます。
エアクリーナーは うーん、もうちょっと使えそうかな
タイヤ取れちゃって少し走っちゃったから、下回りは気になるところ
右のインナーブーツからグリスが少々もれてますが
デフサイドシールなどからのオイル漏れは無く、きれいに洗浄されてる感じです。
ミッションの下側から エンジンを覗きます。
エンジンの後ろ側はややオイリーです。
過去にタペットカバーからのオイル漏れがあって洗浄してないのかもしれません。
1番シリンダーの裏側のヘッドガスケットからも、オイル漏れしやすいところなので
次回も状況観察していきましょう。。
右足まわり アッパーボールジョイントに少々ガタが出てます。
これだけなら、グリスアップで延命させてもよい程度です。
車高調整のハイローキットはかなり伸びてて、ラバコンはペッチャンコですねぇ。。。
ハイローキットはミニスポーツ製です。。
現在出回ってるミニスポーツのナックルジョイントの品質が良くないので
足回りのメンテする機会があれば他社製をお勧めします
アッパーアームのストッパーである、リバウンドバッファーが切れてます。
拡大するとこんな感じ。。。 これは交換しなきゃ。
さてさて、タイヤが取れちゃった左側です。
あぁ~ タイヤが取れて、ロアームの先端が地面と擦れた形跡。。。
激しく擦れてますね。。
ボールジョイントのボルトまでキレイに削れてます。
ボールジョイントのナットも削れて無くなってます。。。
アライメントが狂ってなければロアームとボールジョイント交換だけで大丈夫そうな感じ。。
タイヤが外れた原因は・・・・・・
10インチフランジのこの部分の段差が 12インチのアルミの中央の穴より大きいので
12インチの純正アルミはガタついてちゃんと付かないのです。
だからガタガタしてナットが緩んで外れちゃったのです。
スペーサーを入れて段差の部分が当たらなくしてやれば大丈夫。。
ロアーム交換するなら、くたびれたロアームのブッシュも交換しましょう。
ボールジョイントは右側もガタがあったので、左右とも交換ですね。
ディスクブレーキパッドは十分あります。
左足回りの続き。。
ステアリングギヤボックス内のナイロンベアリングに中くらいのガタがあります。
手で動かしてコトコトと音と振動がするので、走行中にも気を付けてれば感じるくらいです。
早めの交換お奨めです。
リヤの足回り。。。
リヤショックは純正のままですね。
でも今回はフロント回りを中心にメンテするようですね。
さて、次はすぐに止まってしまうエンジンの点検。
せめてアイドリングが続かないと水路洗浄もできませんからね。
エンジンの調子にムラがあります。
数分間 普通にアイドリングしたかと思うと、10秒くらいで止まったり
しかも再始動困難です。
吸気温センサーと バキュームセンサーにフォルトです。
マルチ画面の数値としては問題なしですが・・・
フォルトだったバキュームのMAPセンサー
この数値はほぼ大気圧ですね。
ホースが切れるのでしょうか。。2次エア吸ってしまってます。
バキュームホースのヒュエルトラップ。。 先端を斜めカットしとかないと
バキュームホースの底が当たって空気が流れなくなることがあります。
カットしておきます。
バキュームホースの1本だけはシリコンに交換されてました。
シリコンは切れにくいいですが、スロットルボディの差し込み部分が狭く
エンジンが振れて押されると抜けやい・・・・こともあるので注意が必要です。
純正のL字パイプはその点は良いのですが、切れて割れやすい欠点があり
どちらにするか賛否のわかれるところですね。
キャメルでは定期交換部品として、純正を定期的に交換をお奨めしてます。
エアクリーナーに刺さってる黄色のホースの先端が切れてました。
黄色のホースが外れただけでは2次エアは吸わないので他に原因があるかもしれません
ひと先ず、フォルトは消しておきます。
そして、再テスト。
ヒュエルトラップの斜めカットと黄色いバキュームホース交換しただけですが、
バキュームは正常値になりました。
他のホースもついでにしっかり挿しなおしたのが良かったのかなぁ・・・
アレ、急にステップ値がゼロ。。
ゼロだと、これ以上回転を下げられないことはあっても、
エンジンが止まっちゃう原因とは考えにくいところです。
でも、ステップ値がゼロは良くないので調整します。
あれぇ~ またバキュームのMAPセンサーにフォルトが入ってる。
吸気温センサーも またフォルト・・・
何か、ECUの動きが変だな。
ECU本体不良じゃなきゃいいんだけど。。。
いちど、工場出荷状態までECUをリセットしてみることにします。
イエロードクター登場。。。
フルリセット完了。。
しかし・・
フルリセット直後に 相変わらず吸気温とバキュームのMAPセンサーにフォルトが入ります。
こりゃ、この二つのセンサーはほんとにダメかも。。
しかし、 ミニモニでチェックする限り 数値は正常
バキュームも適正値の範囲内です。
ECUダメかな・・・・・
コネクターの付け直し、各接点を点検。。
カウルパネルの両側の金属ステーにアースポイントがあります。。
ECUのアースもここから取ってます。
端子は磨いて
接点グリス付けて長期間の導通確保。。
そしたら・・
フォルトが消えて・・・
すべてが正常に
エンジンも快調になって止まる気配が無くなりました。
ECUのアース不良で制御不能になってたようです。
毎回フォルトが出てた吸気温も問題なし
13Vだった電圧も13.6Vまで上がりました。
今まで学習してきた燃調を、忘れようとしているのでしょうか(笑)
一気に補正かけてます。
しばらく学習続ければ100%に近いところまで行くと思います。
これにてエンジンは復活
さて、ここでやっと水路洗浄を始められます。
ラジエターのコアは詰まり気味ですね。
まずは室内のヒーターコアからの漏れチェック
漏れの形跡はないようです。
ヒーターコア洗浄できるようにコックを開けておきます。
ラジエターフラッシュ入れてエンジン始動で洗浄開始
サーモスタットはやや密閉はよくないのか
エンジンの水温につられてラジエターの温度も引きづられて上がってます
エンジン側92℃ ラジエター88℃
水温センサーの温度精度はOKですね。
88℃で全開になるはずのサーモスタットが まだ全開になってないようです。
ラジエターに流れ込む勢いが弱いです。
その時電動ファンはスタート。
90℃まで下がったところでストップ
電動ファンの作動はOKです。
今まではアイドリングで負荷が低い状態でしたが
ブォーン ブォーンと軽くレーシングしてエンジンに負荷かけてみます。
エンジン水温、ラジエター水温ともにグングン上昇。
100℃以下ですがラジエターの下から沸いて吹き出してしまいました。
やはりサーモスタットの開弁量が少ないですね。
もしくは詰まりの為にラジエターの冷却能力がかなり悪いことも考えられますが
まずはサーモスタットを交換してからにしましょう。
排水。 汚れてました。。。
このタイミングで洗浄できて良かったですね。
ラジエター口から逆流で吸い出し。
ヒーターコアも、逆流で汚れを吸い出します。
左がヒーターコア逆流 右がラジエター逆流
滞留するヒーターコアは汚れが溜まりやすいです。
これから、定期的に車検ごとの水路洗浄を続けてください。
サーモスタット交換するまで、薄目のクーラントを入れておきます。
さぁ、どう修理するか・・の作戦会議で、
どうせ変えるなら調整式ロアームにしちゃおう! ということになりました。
10月7日追記
作戦決まったら、さっそく作業開始!!!
フロント足回りを分解していきます。
フランジのボルトが無くなってました。。。 ホイールが外れた時?
復活。
ブレーキパッド 面が立ってるので鳴きそうです。
面取りしておきました
鳴き止めグリス付けておきます
タイロッドエンドブーツが破れてました・・・
入庫チェックでは見落としてました。_(._.)_
ノーマルの ロアームとテンションロッド・・・
お疲れさまでした。。
ロアームもテンションロッドも調整式の頼もしいヤツにバトンタッチです。
これさえあれば、アライメントは自由自在。。
ブッシュとシャフトの間にグリスが入って
動きのいいロアームブッシュ。。
適度な硬さと耐久性のエイボンバー製をチョイス。
スイベルハブからボールジョイントを取り外します
今回チョイスしたのは、メンテフリーボールジョイント・・・
まだ耐久テスト段階ではありますが、通常使いなら今のところ大丈夫です。
ボールジョイントを取り付けるスイベルハブ側をきれいにしておきます。
タイロッドエンドは、国産のブーツをかぶせて
再使用します。
潰れてたリバウンドバッファー。。 お疲れ様です。
今日から新しいリバウンドバッファーがアッパーアームを下からしっかり支えます。
ホイールが外れてボールジョイントが削れちゃった左側・・
完成です。
右側も完成。
ミッションはシルバーでお化粧しておきます。
オイルで汚れてたアンダーガードもきれいにしておきます
車検なのでリヤブレーキも分解します。
ライニングが逆に組まれてました。。。。よ。
面取りして・・・
正しく組付けておきます。
ホイルシリンダーのカップは国産品と交換します。
ゲイターブーツが切れてます。
交換しました。
これにて、足回りの組付けは完成。
アライメント調整はテスターのある工場で行います。
キャンバー1.5° キャスター3° の指定ですね。
サーモスタット交換です。
開きの悪かったサーモスタット。。。 そんなに古そうじゃないですね。。
インジェクション車は 88℃オープンのサーモスタットを使用します。
クーラント・・
鉄エンジンのMINIには必須の水路サプリメント クーラントブースター
強力防錆 防蝕 そして消泡効果で冷却力もアップです。
10月8日追記
調整式ロアームの公認申請書類を作成しました。
ヽ(*´ω`*) 10/ 12 石川の追記です。 (*´ω`*)ノ
KT様がタイヤ持って御来店です^^
「予備検終わったらこれにしておいてくださいなー」
承知しましたー
「登録終わったらどこ遊びに行こうかな?」
マスター「よし!まずは運動会だ♪」
KT様は元Bライ持ち。
久しぶりに遊んじゃいましょうね~ヽ( ´ー`)ノ
「このロアアームとテンションロッドは良いねー♪」
もう走りたくてウズウズしてきたKT様(笑)
「どうか無事に合格しますようにっ」
受験に子供を送り出す親の心境?^^
試験会場到着^^
国語算数理科社会。
筆記試験無事合格ヽ( ´ー`)ノ
続いて面接。
「君はなぜこの学校を選んだのかね?」
「そこに学校があったからさっ♪」
無事合格ヽ( ´ー`)ノ
帰ってきて早速タイヤ履き替えます。
やっぱり10インチは良いですよね~
う~ん。。。なぜ左後ろだけラグナットが違うんだ?
これじゃ締まらないですね。。。
危ないから中古のナットに付け替えておきます。
早めに全部交換した方が良いですよ。
最後はトルクレンチでカチっと締めて完了。
タイヤ替えても直進性はそこまで悪くなりませんでした^^
ただ偏摩耗していのでタイヤは早めに交換した方が良いですよ。
つづく
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