メカ山田です。
前回、車検で来店されたTB様。
走行中にエンジンストールし、その後エンジンが掛からずレッカー入庫
したのが22日の話です。
エンジンが掛からなくなっても、とても明るいTB様。
さすがミニ乗り ! その元気を分けてほしいです・・・
この6日間にも、点検は行ってました。
エンジンが掛からないということなので、現象を確認しようとしたら、
あっさりととエンジンが掛かってしまって・・・
それなら、ピットで点検しよう移動したのですが・・・
再度、エンジンを掛けようとしても掛かりません。
これは、原因を見つけるチャンス ! 点火なのか、燃料なのか?
プラグに火は跳んでるみたいです。
燃料も、IGオンでキャブまで送られてきてます。
一体、何がいけないの?
アクセル全開で長めにクランキングすると、何とかエンジンは掛かりました。
試乗中してみると、エンストすることもありません・・・
ただ、何となくアイドリングが不安定で、トルクも無いような・・・
静電気のいたずら? それなら、エコマックスアイオンでしょう !
エコマックスアイオンを装着して、再度試乗しました。
アイドリングは先ほどより安定したけど、やっぱりトルクが無いような・・・
相変わらず、再始動は困難な状態です。
エンジンが掛かってしまえば、エンストすることはありません。
単純に、燃料が濃すぎるだけ?
後日TB様にご来店していただき、症状を確認していただきました。
まずは、燃調を薄くしてみようということになり、
燃調を薄くしてアイドリングさせること数十分・・・
何かがポタポタと垂れてくるんですよ。 どうやらガソリンみたいです。
場所はラバコンの上辺り、そんなところにガソリンは無いはずなのに?
考えると、チャコールキャニスターがあるのを思い出しました。
チャコールキャニスターは、キャブとホースで繋がってます。
そのホースを外すと、ガソリンが溢れてきました。
TB様のミニは、電磁ポンプが付いてます。
IGオンにすると、パイプからガソリンが出てきます・・・
燃調が濃く過ぎて、エンジンが掛からなかったんですね。
その原因は、キャブのオーバーフロー。
今回、キャブをオーバーホールすることになりました。
数日経って今日、ようやく作業開始です。
このエアークリーナーのベースプレートとキャブの間に、クーラーの
アイドルアップソレノイドを挟んで付けられてました。
ベースプレートの取り付けは、ボルト2本。
片側のボルトにアイドルアップソレノイドが挟んであるので、ベースプレートは
斜めに付き隙間があります。 その隙間をガスケットに塗ったシールパッキンで
埋められてました。 組み付けの際には、何か対策しないと・・・
とりあえず、作業を進めます !
キャブが外れました。 オーバーフローの原因は何なのか?・・・
キャブを分解します。
キャブの底の蓋を外した時に、オーバーフローの原因らしきものを発見 !
フロート内にガソリンが混入してます。
混入した量はフロートの半分くらい、かなりの量です。
密閉されてるのに、何故ガソリンが混入するのか?
原因は分かりませんが、これだとフロートが上がりきらずにキャブ内に
ガソリンが入り続けるかもしれません。
ニードルバルブにキズは無く、ゴミの噛み込みも無かったので、
オーバーフローの原因はフロート内のガソリン混入が原因みたいです。
各部、パーツクリーナーで詰まりがないか点検清掃。
傷はありませんが、ニードルバルブは新品に交換します。
同様に、ジェットも新品に。
オーバーフローの原因、フロートももちろん新品に交換です !
組み上がったキャブを、早速車両に付けます。
大体組み付けは終わりましたが、
問題はこのアイドルアップソレノイド。
これまでキャブとエアークリーナーで挟んでましたが、キャブにエアークリーナー
の取り付けボルトで共締めにしようと思うんですよ。
ソレノイドの取り付け位置が、これまでより1cmくらい前方に移動するので、
ソレノイドのプッシュロッドとナットを削って調整します。
共締めにするナットは、ブラケットに溶接しました。
付けると、ナットはこの位置になります。
狭くて工具が入らず、ナットを締めることができませんからね !
新たに、フューエルストレーナーを付けて、組み付け完了です !
初めにエンジンを始動するときは、すんなりと掛かるのはこれまでと同じです。
問題は再始動。 再始動もすんなり掛かるようになりましたよ !
オーバーフローもしなくなり、試乗でもトルクが出てきた感じです。
速くなった気がするのは気のせい?
各部、ガソリンの漏れもありません。
これで、作業完了です !
つづく
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