曽根です
ITO様からボンネットから水蒸気を吹いた・・と緊急入庫の連絡が入りレッカーで入庫です。。。。
前回は2年前のスタットレスタイヤに交換でしたね。。。
ピットまで運んで状況確認します。。。
ラジエターキャップの廻りには錆水が零れたような形跡はありますが
大量に水が噴き出でてエンジンルーム全体に漏れ跡があるような状態でもなさそうですね。
ラジエターの水は少ないです・・
パイプも詰まり気味で、冷却能力も低下してるかもしれません。。。
水は1リットルほど入りました。。。
室内もきれいですね。。。。
クーラーの吹き出し口付近からも水蒸気のようなものが出てきた・・・とのことですので
ヒーターコアからの水漏れもチェックします
ヒーターの漏れは外から見た限りでは確認できませんでした。。。
エンジンをかけて水漏れしてくるか確認してみます
エンジンはすぐに始動しましたが、いきなり激しいハンチングで回転が上がったり下がったり・・・
ミニモニのECUチェックでも、いきなりスロポジセンサーのフォルトが入ってました。。
ハンチングの犯人はコレでしょうね。。。2年前もスロポジのフォルトは入ってました。
アイドル認識できてません。。
お尻ペンペンに変えましょう。。
マルチ画面は、ノットアイドル以外はOK。
バキュームのMAPも正常値
電圧OK
燃調補正も基準値内
水温は86℃まで上がりました。。
オーバーヒートはサーモスタットが閉じっぱなしが原因なこともありますが、
86℃あたりで閉まっていたサーモスタットが開き始めました。。
そのまま水温上昇させて93℃
サーモスタットの開弁量も問題なし。。。
97℃で、
電動ファンも回り始めました。。
うーん・・オーバーヒートの原因はここまでのチェックでは水量が足りなかったくらいしか見当たりません。
ただ、ちょっと気になるのが電動ファンが回らないことがあるんじゃないか・・・ってこと。
2年前にも指摘させていただいてますが、
ECUの電源もガラス管ヒューズで、左側の白い線を触ると接触不良でエンジンが止まりかけます。。
このようなラインヒューズがそのままで何本もあります。
その左側もヒューズボックスもガラス管式のままですね。。
最近特に多いのが、ヒューズボックス周辺の接触不良・・・・
突然燃料ポンプが止まる、突然エンジンが止まる・・・
そして、今回懸念されるのは、その時にたまたま電動ファンが回らなかったのではないか・・と。
リフトアップして下から覗いてみます。
オイル漏れは多いですが、大量に水が垂れた形跡があんまりないですね。。。
推測ですが・・・・
冷却水の点検はあまりされてなかったとのことから、冷却水は徐々に減っていた可能性があります。
その時に、たまたま電動ファンが回らなかったので詰まり気味のラジエターが拍車をかけてオーバーヒートしたのかも・・
もう一度、サーモスタット、水温センサー、電動ファンの作動チェックしながら水路洗浄をお奨めします。
圧力をかけて漏れてくるところがないかを再チェックしてみる必要もあります
接触不良のリスクを低減するために、ガラス管ヒューズからブレードヒューズへ全部交換して
ヒューズボックスもリニューアルされることをお奨めします
オイリーです。
ダウンパイプにもオイルがべっとりと。。。
左右のデフサイドシール周辺からのオイル漏れがダウンパイプに飛び散るほどです。。。
右のデフサイドシールからの漏れ・・
左の漏れも多いです。。。
水漏れしてると、オイルと混じった緑色の冷却水も見えるのが普通です。
ウォーターポンプからの漏れの症状は、漏れが止まることもあり、急に漏れてくることもあります。
もう少し観察する必要はあります。
このマフラー新車の時のままっぽいです。。。
漏れを止めてるバンデージの横の大きな穴から元気に排気漏れしてました。。。
もうこのマフラーは交換してあげても良いでしょう。。。
十分長い間仕事してくれましたね。。。
10 月 5 日、かじかわの追記です。
入庫時にマスターが、サーモスタットや電動ファンチェックのスリーチェックはやってますが、
水路洗浄はまだなので、もういちどスリーチェックしながら洗浄します
まず、ヒーターコアを確認します。
LLC 漏れはありませんね。
ヒーターバルブを開けて、コアも洗浄できるようにしておきます。
規定値の 88 度でサーモスタットが開きました。
ラジエーター内に勢い良く水が流れ込んで来ますので、きちんと全開になっているようですね。
次は電動ファンの動作確認です。
97 度で回り始めたと思ったら・・・、
何度か繰り返した後、今度は 92 度に下がるまで回り続けました。
電動ファンの作動温度が不安定です・・・。
オーバーヒート時には、もしかしたら回っていなかった可能性もありますね。
後ほど、サーモスイッチを交換してみます。
ラジエーター(右)とヒーターコア(左)から吸い出した水です。
ラジエーター内、汚れていたようですね。
ラジエーターコア内部ですが、錆が出ていますね。
冷却能力低下が心配です。
亀裂から漏れてしまうため、規定圧力まで掛けることができません。
バイパスホースも交換いたします。
洗浄が終わったところで、まずはサーモスイッチから交換します。
右が新しいものです。
ラジエーターの下側、少し狭いスペースでしたが、無事に交換完了です。
インテークマニホールド側のホース差し込み部分、下半分が腐ってしまっていました・・・。
ステンレスパイプで繋いであったヒータージョイントホースも、交換いたします。
ホース交換後、再びキャップテスターで圧力を掛けて漏れが無いことを確認します。
規定の 0.9kgf/cm2 まで掛けても漏れが無いことを確認しました。
続く。
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