ミニのクーラー効きすぎですよね! 調整したくてもできないもどかしさよサラバ!

よく助手席に座る知人から「ミニって旧いクルマなのに
クーラーがよく効くね」といわれることがある。
なかには「ちょっと冷え過ぎだね」といってダイアルを下げてみるものの
温度変化が感じられないので
結局エアコンのオン、オフを繰り返すことになる。
おそらく似たような経験をされた方も多いと思うが
ミニのクーラーはよく効く反面、温度調節の範囲がとても狭い。

これを解決すべく開発されたのがワイドレンジ・サーモアンプだ。
開発者のリッチーハウザーテクノロジーズ社の家入精次氏にお話を伺ったところ
家入氏の愛車である’98年式クーパーのエアコンが故障したことだったそうだ。
その時に興味をもったのがエアコン用サーモアンプ。
ダイオードと抵抗だけで構成されたシンプルな回路を解析してみたところ
意味をなさない2つのダイオードが使われていることに気が付いたという家入氏。
これはECU以前、直接エアコンとつながっていた時代のままの回路で
2つの黒いダイオードはリレーを駆動するためのものだったのだ。
ECUが導入されても、面倒だから
旧回路をそのまま使ったことで、温度は2度違ってくるのだ。


↓クーラーのコントロールパネルを取り外して、工作機械を使ってLEDを取り付ける穴を2つ開ける。

↓穴の大きさは取り付けるLEDのサイズに合わせて。

↓LEDは色やサイズが各種あるので、お好みで。

↓LEDの取付完了したクーラーのコントロールパネル裏面。

↓取り外した時と同じように取り付けるだけで完成。

クーラー電源が入ると赤色LEDが点灯し
実際にクーラーが稼働していう時に青色LEDが点灯する。
LEDの色やサイズは各種あるので好きな組み合わせが可能だ。


思い立ったらすぐに作ってみる、が信条の家入氏は
完成までにいくつもの試作品を製作して、愛車のミニでテストを繰り返す。
プログラム開発だけではなく
各種パーツの製作まで手掛ける家入氏ならではのスピード感なのだ。