ミニはアナログなクルマといわれるが
実は現代の眼差しで眺めても非常にハイテクなパーツが採用されている。
それはインジェクション化されたミニに搭載されているECUだ。
このECUにはミニのあらゆるライブデータが集積し
それをコントロールするとても優秀なコンピュータ。
もし何かの異常や不調が発生すると、ライブデータに数値として現れるのだ。

ディーラー無き現在、ECUのライブデータを独自に解析し
ミニ診断機「ミニモニ」を開発したのがリッチーハウザーテクノロジーズ社の代表、家入精次氏だ。
プログラマーでありミニ乗りでもある家入氏が
今回新たに開発したのがミニモニの発展モデル「ミニモニ スピード」。
ミニモニの「エンジン回転数」、「マップセンサー」、「水温センサー」
「吸気温度」、「スロットル開度」、「バッテリー電圧」、「アイドルスイッチ」「
O2センサー」、「ショートタームフューエルトリム」の9項目のライブデータ表示に加え
燃料計、速度計、燃費消費計、トリップメータが装備された「ミニモニ スピード」。
従来モデルよりも小型化しつつ、昼間でも見やすい有機ELディスプレイを採用。
ミニモニがさらに便利に楽しく進化した。

 

開発者 家入精次さん
リッチーハウザーテクノロジーズ社代表の家入精次氏。
こよなくミニを愛する情熱のプログラマー。
クラシックギターやベースを弾くポプコンつま恋本選OB。


“SPEEDO 2″画面は日常使うことを想定した画面。
大きく「現在速度(km/h)」、その右に小さく「最高速度」。
下段は、左に「クーラント温度(水温)」で設定温度を超えると
ビープ音とともに数字が点滅する。右下には燃費表示(km/L)。

燃費画面。(km/L)上段→リアルタイム燃費下段→平均燃費(トリップメーター毎)。


ガソリン消費量画面。(トリップメーター毎)下には設定したガソリン単価(円/L)から計算した金額が出る。
ちょっとしたタクシーお遊びができる。


1分あたりのガソリン消費量を表示。
(cc/min) リアルタイム値。下に流れるバーグラフも表示される。


ここから mini-moni MINI と同じように、ECUからの情報の画面になる。
“MINI-MONI 1” から “MINI-MONI 5” まで、全10項目の内容を表示。
mini-moni MINI の全項目に
プラス “COIL CHG”(コイルチャージ us:マイクロセカンド)が新たに追加。


最初の画面。”SPEEDO 1″”SPEEDO 2″と同じく日常使うことを想定した画面。
大きく「現在速度(km/h)」、その右に小さく「最高速度」。
下段は、「走行距離 (km)」(トリップメーター毎の値)及びオドメーター (km) を表示。
オドメーターは99万キロまで表示可能。


もともとは整備用ツールとして開発したもので
ミニのECU特有のインジェクション信号パターンを精密に解析できるセンサー。
そのため非常に正確に測定できる。
また、インジェクションのカプラを中継する形で取り付けるため
もともとの配線を加工(痛める)する必要がない。