’00 ROVER MINI COOPER 1.3i Last Mini

ミニが生産を終了して今年で18年になる。’59年8月から
’00年10月までの42年間に渡り累計538万7862台が製造されたといわれるミニ。
そんな歴史的名車の晩年を支えたのは実は日本なのだ。
’80年代後半に日本でミニ人気に火がついてからは
日本での販売台数は本国の英国を凌いでおり
晩年の’97年に至っては販売台数は1万5000台と
全盛期の1/20以下になっていたが
そのうち8000台は日本で売れたといわれている。

さて、現在世界でもっともミニの保有台数が多い国といわれる日本でも
さすがに生産終了から18年も経ち
新車と見紛うようなコンディションのクルマを見ることはほぼなくなってしまった。
それどころか純正の姿かたちを完全に留めているミニを探すことさえ難しいわけだが
今回、奇跡の1台をご紹介しよう。

まずは写真のミニをご覧いただきたい。
真っ赤なミニクーパーは、
’00年に生産されたミニとしての最終モデル、通称「ラストミニ」と呼ばれるクルマだ。
日本には正規輸入されなかったこのラストミニの新車を幸運にも手に入れたのが
オーナーのKさん。
色褪せないミニの存在感に魅せられて購入を考えていた時に
埼玉のプロショップ「クリスカンパニー」で新車が販売されているのを知って即決したそうだ。

新車のミニで自分の歴史を刻んでいくことは
お金だけでなく幸運もなければ叶わぬこと。
小森さんは、文化的遺産を引き受けたような気持ちもあり
このミニはオリジナルの状態のまま乗り続けるそうだ。