見た目だけじゃありません!

張り替えで座り心地まで再生

「ミニのシートって座り心地があまり良くない」
という声は意外と多いが
それが経年によるダメージであることは
どれほどのオーナーが知っているのだろうか?

シートのダメージをチェックしながら
張り替えで座り心地も「再生」しよう!

座り心地が悪くなったら
張り替えサービスでリフレッシュ

シートの表革が傷んできたのであればもちろん
「ミニのシートは座り心地が悪い」と思っているミニオーナーは
思い切ってシートの張り替えを考えてみてはいかがだろうか。
群馬県の老舗「トップレディ」のシート張り替えサービスは
表革の交換だけでなく、中のウレタン材の復元から
フレームの再生まで行っている。
サービスを手掛けるクラフトチームによれば
リフレッシュを受けていないシートの多くは
ウレタン材がへたっているだけでなく
ダイアフラムのフックで切れ込みが入り
クッション性がなくなっていることが多いのだという。
そのため、張り替えの際はへたったウレタン材をの形を復元
さらに補強をおこなうという。
これにより、クッション性を取り戻すだけでなく
完成してから長期間使用しても
美しいシルエットが保たれるのだ。
また、フレームにも傷みが見られれば
サビ処理や溶接による補修も施される。
美しい仕上がりへのこだわりは
シートの機能性も再生することができるのだ。

表革を剥いてみると……
長年の使用でヤレてしまったウレタン材。
すでにクッション性は失われており、長時間座るのは辛く感じる。


傷みきった表革
合皮とファブリックの切り返しが裂けてしまった表革。
右のミニ1000シートは合皮が縮んだことで、形が歪んでしまっている。

重みで裂けたウレタン材
座面のウレタン材は特に体重を受けるため
へたるだけでなく
ダイアフラムのワイヤーで裂けて底が抜けたような状態に。

フレームにもダメージが
‘97年以降のモデルはフレームの材質が薄いため
ダイアフラムのフックで穴が裂けてしまっている。
基本的に溶接で補修される。


くたびれたウレタン材
へたりきってしまったことで
もはやクッションとしての役割は果たしていない。
背面ダイアフラムも、ところどころ切れている。

スチームで復活!
形が失われたウレタン材にスチームを当てることで
みるみるうちに復元!
スチーム→乾燥を5回繰り返すことで
ほとんど元に戻る。

トップレディ
ミニをはじめとする
クラシックカーの内装を長年手がけてきた老舗。
作業はすべて手作業で行われており、
使用する表革の品質だけでなく
工程のひとつひとつもこだわることで
美しさと耐久性の両立を実現している。
tel.0279-86-3550 http://www.toplady.org
群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1988-497