傷んだボディをリフレッシュ!
再生には欠かせないオールペンとボディワーク

純正塗装が寿命を迎えたことで、ミニオーナーから注目を集めているオールペン。
しかし、その方法はコスト優先からクオリティ重視までさまざま。
あなたは、どんな方法でオールペンする?

塗り重ねるか全剥きかあなたはどっち?

近年、ミニオーナーの間では
機関部のオーバーホールに次いで「オールペン」が注目を集めている。
というのも、ミニの純正塗装はすでに寿命を迎え始め
塗装面の劣化どころか、パネルにサビが浮き始めている個体も少なくない。

「確かに、最近は事故などの修復よりも
劣化に対するリフレッシュのオールペンが多くなりましたね。
中には、一度補修を受けたミニでも、再び劣化してきていることがあります」。
そう語るのは、埼玉県の「ミニー・ブリティッシュカーズ」で
板金を担当する関 翔太さんだ。

「ただ、オールペンとひとことでいっても塗装を一旦剥がすのか
それとも塗り重ねるのかで大きく変わってきます。
塗り重ねる場合は、サーフェイサーで丁寧に
下地処理すれば塗装面も滑らかに仕上げることができます。
しかし、耐久性を優先するなら
塗装を剥がしてパネルから防錆処理をおこなった方が、確実に長持ちします。
ただ、いずれの場合でも、お客様が求めるレベルと
こちらが提示した予算をすり合わせて、納得していただける方を選んでいただきますね」。


塗装ブースについて
塗装を行う上で欠かせないのが、この塗装ブース。
塗装の大敵であるゴミや埃を避け
塗装面を安定させる役割がある。

赤外線灯
塗装の焼き付け(加熱乾燥)で使用される赤外線灯。
塗装表面を70度程度に加熱して、効果を促す。

専用治具
ミニの車体で使用できる専用治具。
ボディパネルを回転させることで、安定した作業が可能に。

工場内には塗装ブースを併設。オールペンに必要な設備がすべて揃えられている。

実車をチェックしてみよう

オールペンに先立ち、塗装剥離とボディワークが行われている車両。
ドアパネルは腐食が激しかったため、交換されている。

ボンネット上面やフェンダーなど、特に日が当たりやすい箇所は
クリア塗装が激しく劣化する。
ボンネットの裏側も、サビが発生しやすいポイントだ。
軽いサビであれば、下地ごと削って処理。
ドアステップはサビが激しかったため、パネルごと交換。

オーバーフェンダーはすでに下地処理済み。
下地の段階でムラ取りが甘い場合、塗装面にもムラが出るという。

 

ミニー・ブリティッシュカーズ
充実した設備とディーラー工場から培った実績で、一般整備からレストアまで
すべて自社対応を可能にしたスペシャルショップ。
チューニング技術の高さは、SBoMでの活躍で実証済み。
tel.048-782-9082 http://www.minnie-bc.jp
埼玉県上尾市壱丁目41-1