’63 AUSTIN MINI VAN

この’63年式のミニバンがNさんのもとにやってきたのは27年前のこと。
これまでに何台ものミニを乗り継いできたという
Nさんのお父様が購入してきたのだそうだ。
以来、ずっとミニと共に過ごしてきたNさん。
免許を手にしたことで、必然的に受け継ぐことになったという。

「修理やメンテナンスといった管理はすべて自分でやっていますね。
もともとクルマは好きだったんですけれども
このミニバンは、エアコンやパワステといった
いまのクルマでは当たり前の装備がなかったりして
面白いクルマだと思います。
それに、可愛らしいフォルムも魅力的ですね」。
後付けされたオーディオも
Nさんが用意するまでは装備されていなかったのだそうだ。

「ただ乗っているうちに故障が頻発するようになって
5年ほど前には交差点のど真ん中でハンドルが効かなくなってしまったんですよ」。
聞けば、ステアリングピニオンが摩耗仕切ってしまったのだそうだ。
そこで、ロードサービスを利用してテムズガレージ東京店に駆け込んで以来
修理やメンテナンスで通うようになったとのこと。

「それから、ボディに塗装剥がれやサビが出てきたので
4年前に思い切ってレストアしました。
ただ、基本的にチューニングなど、手を加えることはないので
乗り心地は大きく変わりませんでしたね。
スピードが出ないので高速を走るのも怖いし
無理して加速すると分解するんじゃないかって思います(笑)」。
いまでは、普段乗りの現行車とは別に
バンをいたわるように走らせているNさん。
年代モノのクルマを大切に扱う
ミニならではの楽しみ方を満喫されているようだ。