いまさら聞けないミニのアレコレ。33

歴史のことやモディファイのこと……。
ミニに関する基礎知識はたくさんあるけれど
実はよくわかっていなかったり
ちゃんと考えたことがないことってありませんか?
そんないまさら人に聞けない疑問に
編集部お答えします!第33弾

シリンダー内部ってツルツルしてる?
使されたエンジンを分解し
内部を観察するとシリンダー壁面は
ツルツルになっている場合がほとんどであるが
オーバーホールによる内燃機のホーニング作業により
クロスハッチといわれるシリンダー壁面へと
施工するのが一般的である。
これによりオイルの潤滑をよくして焼き付きの防止となる。
当然、それらもエンジンの動作によりいずれはツルツル
そして、部分的に段付きが見られるようになる。

ボアアップすると何が変わるの?
850ccから1300ccまで
排気量のバリエーションがあるAタイプエンジン搭載のミニ。
それぞれを乗り比べると
より排気量の大きなミニがトルク感が大きく
より力強いエンジンフィールを感じる。
もちろん、それはミニに限らず
どのような車でも言えることである。
様々なエンジンチューニングがあるが
オーバーサイズのピストンに交換し
少しでも排気量が大きくなると
その体感度は顕著である。
ただし1000ccから1300ccという排気量の増加は法規上、
税金の問題もあるので
しっかりと申請改造という法規に則った対処も必要である。

ピストンのフラットとディッシュって何が変わるの?
エンジンに使用されるピストンは、
上面が平らな「フラット」と皿状にくぼんだ
「ディッシュ」の2種類がある。
ミニのノーマルエンジンには
ディッシュタイプのピストンが採用されているが
フラットタイプの場合はくぼみがなくなった分
圧縮比が高くなるため、パワーやトルクアップを図ることができる。
なお、スタンダードクーパーでは
フラットピストンがオプションで用意されていたほか
左ハンドルモデルのミニ1000では標準採用されていた。

ミッションが「ガリッ」っていうのはなんで?
ギアチェンの際、
ギアとスリーブの回転数を同期させるための
シンクロナイザーリングの消耗により
きちとんと同期せずにギア鳴りが起こる。
使用頻度の高い2速ギアから消耗することが多い。