いまさら聞けないミニのアレコレ。29

歴史のことやモディファイのこと……。
ミニに関する基礎知識はたくさんあるけれど
実はよくわかっていなかったり
ちゃんと考えたことがないことってありませんか?
そんないまさら人に聞けない疑問に
編集部お答えします!第29弾

オイルクーラーはつけなければいけないの?
クーパーSにも純正採用されていたオイルクーラーであるが
現在の高性能オイルの使用や日常的な使用においては必須ではないだろう。
しかしエンジンとミッションオイルを共有するミニのエンジンにとっては
サーキット走行や、比較的高回転域でのドライブを楽しみユーザーにとっては
オイル容量も増えアドバンテージの高さは当然あると言える

燃調ってどんな効果があるの?
空燃費のバランスが肝心
エンジンをチューニングした際、燃料の要求量が高くなった場合は
燃圧をかけて空燃費のバランスを調整する必要がある。
ただし、燃料が濃すぎると点火不良で本来の性能が発揮できなくなるほか
シリンダー内部の摩耗の原因にもなるので、調整は慎重におこないたい。

エアークリーナーをつけないとどんな問題が?
キャブレターミニをチューニングする上で
吸気効率を高めるためにエアーファンネルを装着する場合があるが
その際、吸気の抵抗となるフィルターをあえて取り付けていないことがある。
しかし、吸気中のゴミがシリンダーまで流入してしまえば
シリンダーやピストンを損傷してしまい
エンジンの寿命を大幅に下げてしまうことになる。
エンジンのコンディションを落とさないためにも
ファンネル装着車であれば、「ソックス」とよばれるフィルターの使用を勧めたい。

スポーツエアクリーナーで期待できる効果は?
純正で物足りなくなったら変えましょう
高速走行時など、エンジンを激しく回転させる際は
大量の燃料を送り込まなければならなくなるため
必然的に大量の吸気が求められるようになる。
純正のエアークリーナーの場合は
一方向に伸びる吸気口から空気を吸い込むため
スムーズに吸気ができず、回転の伸びが緩慢になってしまう。
しかし、半球型のスポーツエアクリーナーであれば
全方位から空気が流入するため
吸気抵抗も低減され、そうした問題が解決されるのだ。

エキマニを交換するとなにが変わるの?
エンジンのレスポンスを高めるのであれば
排気効率も高める必要がある。
シリンダーヘッドから伸びる3本のエキマニは
最終的に1本のマフラーへと収斂するのだが
その際、排気の蛇行や合流が抵抗となり、スムーズに流れなる。
排気効率を高めるためには
2番シリンダーと3番シリンダーが共有している真ん中の
マニホールドを太くしたり
それぞれのマニホールドの長さを揃える方法がある。

サーキットでは触媒をつけないほうがいい?
排気ガスに含まれる有害亜物質の拡散を防止する触媒だが
ノーマルのミニにも温度センサーと警告灯がある通り
温度が上昇し火災の原因にもなる。
また街中ではできない速度域でのサーキット走行となると
そうした温度上昇を避けるだけでなく
ストレートパイプ化で効果アップを狙うのも良いだろう。