いまさら聞けないミニのアレコレ。28

歴史のことやモディファイのこと……。
ミニに関する基礎知識はたくさんあるけれど
実はよくわかっていなかったり
ちゃんと考えたことがないことってありませんか?
そんないまさら人に聞けない疑問に
編集部お答えします!第28弾

チューニングヘッドってどこに手を加えるの?
面研です
主にバルブ系やポートの拡大
チャンバー形状の調整を行うことで
吸排気の効率改善をおこなうほか
面研で圧縮を高めることもある。

ビッグスロットルはどんな効果があるの?
スロットルバルブの径を大きく広げることで吸気量を増やすことができる。

単体ではあまり効果がないが、
吸排気系のチューニングやボアアップなどと併せて使用すれば
本来のポテンシャルを引き出すことができる。

5ポート、7ポート、8ポートってなにが違うの?
ミニのエンジンはポートを大径化することで
吸気側で1ポートあたり2つのシリンダー
排気側で中央の2つのシリンダーがひとつのポートを共有している。
これにより、混合気の分岐や奪い合い、排気の合流が発生するほか
ターンフローによるエネルギーロスが生じる。
そうしたロスを低減するために
フロント側に吸気ポートを4つ設けて7ポート化して
安定した混合気の供給とクロスフローにより吸排気効率が改善される。
また、より排気効率を改善するために、排気ポートを4つ設けた8ポート化などもある。
吸排気の効率を改善することでエンジンのパワーアップが図れる一方
コンパクトなエンジンルームに収まるよう
いくつかの補機類を取り外したり移設しなければならないため
サーキットに特化したレーシングミニでしかおこなえないカスタムだ。

5ポートの「ポート」ってなに?
シリンダーヘッドに設けられた吸排気孔のことで
ここにマニホールドがセットされる。
ミニのシリンダーヘッドは、エンジンルームの省スペース化のため
ボディ側の面に吸気が2ポート、排気が3ポートの計5ポートが設けられており
吸気から排気までの流れがヘッドの中で折り返す
「ターンフロー」形式となっている。
なお、一般的な自動車は1つのシリンダーに対し
吸排気をそれぞれ1ポートずつ設けている8ポートとなっているほか
吸気から排気にむけて一方向に流れる「クロスフロー」形式をとっており
「5ポート」や「クロスフロー」はミニのエンジンの特徴的な構造ともいえる。