’95 ROVER MINI COOPER 1.3i

ミニを「1/1サイズのおもちゃ」と評するオーナーは多いが
今回ご紹介するTさんほど
ミニをおもちゃのように楽しんでいるオーナーはいるのだろうか。
リフレッシュから仕上がったTさんの愛車は
あちらこちらに配されたメッキパーツと
ルーフにあしらわれたユニオンジャックで
まるでミニカーを思わせる個性的なスタイリングに仕上げられている。
しかし、それ以上に気になるのは、環境によって表情を変える不思議なボディカラーだ。
キッズカンパニーの清水代表によると
ガーネットレッド×クリームのレザーシートに合わせて調色を重ねたという。
メインの赤い塗料に青を少し加えたことで
深みがあるレザーの赤を再現したとのことだ。
内装もシートに合わせた配色でセンスよくまとめられており
ユニークなデザインのクラブマンステアリングも相まって
ポップな空間を演出している。
しかし、Tさんがこだわったのは
楽しげなスタイリングだけではなかった。

「いまのクルマには負けないスペックで、楽しい車内を目指しました」。
詳しく伺うと、Tさんは愛用のタブレットとスマートフォン
そして最新のAV機器を駆使して
新型車さながらにインパネ周りを電子化しているというのだ。

「最近は車内でも地上波や映画鑑賞を楽しめるクルマが多いので
関連機器をそろえて実現しました。
これなら、ミニでも家と同じように快適に過ごせます」と、
爽やかな笑顔で語るTさん。
どこからか「家でやれよ」という声が聞こえなくもないが
それをあえて愛車で楽しむ「秘密基地化」こそ
男の嗜みといえるのではないだろうか。