歴史のことやモディファイのこと……。
ミニに関する基礎知識はたくさんあるけれど
実はよくわかっていなかったり
ちゃんと考えたことがないことってありませんか?
そんないまさら人に聞けない疑問に
編集部お答えします!第14弾

トーインフックはなんのためにつけるの?
はい、綱引きするため

サーキット上で何かしらのアクシデントに見舞われ
自走でピットに帰還できなくなった場合は
牽引や積載車による救出が必要になる。
このとき、速やかな回収作業がおこなえるよう
マシンにはノーマルのアイボルトよりも
大きいトーインフック(牽引フック)の装着が義務付けられている。
一方、レーシングスタイルを意識したスタイリングの場合も
アクセサリーとして取り付けられていることがある。

ノーマルのミニはポジキャン設定?
ポジキャンって何?
逆ハの字のこと。
ミニは本来、実用性を重視して設計されているため
曲がり角や駐車時での取りまわしをよくするために
キャンバー角は逆ハの字となるようにポジティブ側に設定されている。
しかし、外見的に少し頼りなく感じてしまったり
ハの字になるネガティブキャンバーに設定するオーナーは少なくない。
カッコは悪いが、公道で安心して楽しい走りができるこのミニの乗り味は
このポジキャンのおかげでもある。

センターマフラーってデザインだけじゃない?その効果は?
ノーマルのマフラーの場合は
マフラーを斜めに配置して車体左後部から伸ばす
いわゆる「サイド出し」が採用されている。
しかしこの場合、排気の流れが蛇行することで抵抗が生じるため
レーシングミニをはじめとするスポーツ仕様に仕上げる場合は
エキマニからマフラーまで直線的に排気が流れる
「ストレートマフラー」を採用することが多い。
このとき、マフラーが車体後部の真ん中からマフラーが飛び出すため
「センターマフラー」と呼ばれるようになった。
なお、排気効率が良くなることでエンジンの燃焼
回転効率の改善も期待できるが、ヘッドやエキマニの仕様
触媒やサイレンサーの有無によって効果が変わってくるため
チューニングを目的に考えるのであれば吸排気全体を見直したい。

ショックアブソーバーの「スタンダード」と「ショート」の違いは?
車高が高いか低いかの違い
ショックアブソーバーには「スタンダード」と「ショート」の
2種類の長さがラインナップされている。
これは車高の調節に対応するためのラインナップとなっている。
通常の車高であればスタンダードサイズでも問題はないが
レーシングスタイルなどローダウンしたミニの場合
スタンダードでは縮め切った状態でセットしなければならなくなる。
車高を落とした場合は、ストロークを確保するためにショートタイプを使用するほか
ショック上部のブラケットをオフセットする場合がある。

ネガキャンにすると何が変わる?
カッコよくなる!

スタイリングをカッコ良く仕上げるならば
ネガキャンは欠かすことができないセッティングだ。
しかし、角度をつけすぎると小まわりが効かなくなるほか
タイヤの片減りや、わだちに取られやすくなったりと
直進安定性にも影響が出る。
街乗りのことを考えるのであれば
すっきりとしたツライチになる1.5度か
少しワイドな2度程度が理想といわれている。