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クラシックミニメンテナンス 〜エアコン&ヒーターその1〜

エアコン、と書いているけどホントはクーラー

 

エアコン、と表記されている例もあるが、正しくはクーラー。
エアコンとはひとつの装置で暖房と冷房を
切り替えて行なえるエアコンディショナーのことで
ミニは最後まで冷房が独立していたのだ。
当時の欧州ではクーラーの必要性は薄く
よほどの高級車でなければクーラーやエアコンは装着されていないことが多かった。
もっともクルマ用のエアコンは、クーラントを使ったヒーターに
クーラーを組み合わせてひとつのファンで送風しているだけのものだ。
ミニの場合、暖房で除湿を行ないたい時には
ヒーターとクーラーの両方を操作しなければならないのだが、原理は変わらない。
クーラーの作動原理は冷蔵庫や家庭用のエアコンと同じく
気化熱を利用して冷媒を圧縮、冷却、放出を繰り返すことにより
熱交換を行なって空気を冷やすというもの。
基本的には冷媒のクーラーガスは一度充填すれば
半永久的に使用できるものだが
コンプレッサーなど可動部分の劣化と
熱や振動により配管の継ぎ目部分やコンデンサーの
劣化で少しづつ漏れてしまうこともある。
クーラーガスが抜けてしまうのは、タイヤがパンクしているのと同じだから
そのままクーラーガスだけ充填しても、また抜けてしまうことになる。
漏れている箇所を突き止めて、漏れを修理しなければ解決しない。
ミニの場合、インジェクションでも初期モデルはフロントに
コンデンサーを配置していたので、冷却効率が悪く
クーラーの効きも高くなかった。
けれどもコンデンサーを側面に移し
電動ファンによって空気を通すことで
クーラーの効きは大いに改善されたのだ。
ミニの場合、ヒーターユニットのパイピングが腐食することで
クーラントが漏れてしまうトラブルもある。
こうなると室内は甘い臭いが漂うし、フロアも濡れて錆びてしまう。
何よりクーラントが減ってオーバーヒートの可能性も高まるから大変だ。
幸い、ミニの専門業者ではヒーターのリペアキットも販売していて
比較的安価に修理出来るようになった。
ちなみに英国本国では最終モデルは
ツインインジェクターのMP Iエンジンとなり
フロントラジエターを採用していたが
日本仕様が最後までSPIだったのは
MPIではクーラーが装着できなかったからだ
(しかし日本にMPIを並行輸入した業者は
何とクーラーを装備してしまった!)。

 

ヒーターバルブのチェックと調整

1/ミニのヒーターはシンプルな構造で
直接ヒーターバルブをワイヤーで開閉している。
年式によって異なるが、インジェクションモデルは
ヒーターホースの中間にバルブがある

 

 

 

 

 

 

2/ダッシュセンターのヒーターノブを引っ張って
ヒーターバルブが開くかチェック。
一人でいる場合はエンジンを掛けてヒーターの
効き具合でチェックしてもいい。
意外と知られていないが、
ノブは右に捻るとその位置で固定できる

 

 

 

 

 

 

3/ヒーターバルブのワイヤーストッパーを外す。
結束バンドで固定されていればカットして外す。
ストッパーは指先で簡単に起こせるはずだ

 

 

 

 

 

 

4/ヒーターバルブを全閉にしてエンジンをかけ、
ヒーターが効かないか確認する

 

 

 

 

 

 

5/ヒーターノブを全閉より少しだけ引いて右に捻って固定する。
全部戻した状態では遊びの分だけ
閉じ切らなくなってしまうからだ

 

 

 

 

 

 

6/ワイヤーがキチンと張っているのを確認して、
ストッパーをかけて固定する。
結束バンドでさらにストッパーを固定しておくといい

 

 

 

 

 

 

7/ビンテージミニのヒーターバルブは
シリンダーヘッドの左側に直接付いていた。
この方がヒーターホースやロアホースの取り回しは
シンプルなのがいい。
バルブ自体もシンプルな構造だが
内部のピストンがダメになることもある

 

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