いまさら聞けないミニのアレコレ。6

歴史のことやモディファイのこと……。

ミニに関する基礎知識はたくさんあるけれど

実はよくわかっていなかったり

ちゃんと考えたことがないことってありませんか?

そんないまさら人に聞けない疑問に

編集部がお答えします!第6弾

 

F1コンストラクタークーパーカーCOの代表?

ジョン・クーパー

ミニの代名詞とも言える「ミニ・クーパー」の生みの親。

初期のF1をはじめとするモータースポーツシーンで

コンストラクターとして活躍。

発売して間もなかったミニにラリーマシンとしての

ポテンシャルを見出すと、イシゴニス氏とBMCの協力を得て

よりハイスペックなミニを製作。

「ミニ・クーパー」の名を冠した上位モデルとしてラインナップされ

ラリーで見せた走りとともに世界中に名を馳せた。

 

ラバーコーンサスペンションを開発した人は?

アレックス・モールトン

ミニの開発当時、イシゴニス氏からの

依頼を受けたことで、ローコストかつ省スペースな

サスペンションとして「ラバーコーンサスペンション」を発明。

バネの部分にゴムの塊を使用した画期的なサスペンションは

その当時のみならず

今日でも類を見ないミニならではの特徴となった。

モールトン氏はその後、ミニのセルフレベリングシステムの開発にも携わり

ハイドラスティックサスの原型となった

液圧式サスペンションシステムを考案したりと

イシゴニス氏のアイディアを次々と具現化していったのだ。

 

彼がいなければミニ・クーパーは存在しなかった?

ジョージ・ハリマン

クーパー氏がミニのチューニングモデルを提案したとき

実用車としてミニを開発したイシゴニス氏は難色を示した。

しかし、クーパー氏が熱心な説得を続けたことで

イシゴニス氏はBMC会長のジョージ・ハリマン氏に判断を仰ぐことにした。

ハリマン氏はミニを1台提供してクーパー氏に製作を許可したが、

その後完成したプロトタイプを試乗すると、その走りに満足したのか

クーパー氏の考えにすぐさま同意。

ラリーマシンとしての公認基準であった

1,000台の量産にゴーサインを出した。

 

FFエンジン横置き、エンジンミッション一体化を考えた人は?

アレック・イシゴニス

BMC設計担当部門の中心人物であり

ミニを開発したエンジニア。

BMCが小型自動車に参入するにあたり

モーリス所属時代にモーリス・マイナーの開発で

高い評価を得たアレック氏を招聘。

小型自動車の開発に携わることになったアレック氏は

これまでの自動車ではそれぞれ独立していた

エンジンとミッションを一体化

5ポート化することでコンパクトなエンジンを開発。

さらに、従来では縦置きだったエンジンを横置きにすることで

さらなる省スペースを図り、エンジンルームからキャビンまで

コンパクトな設計を実現した。

特に横置きという画期的な設計は

今日のコンパクトカーや軽自動車を生み出すきっかけとなった。

アレック氏はミニの開発により

英国王室からサーの称号を授与されている。