ROVER MINI 1000 “AUSTIN SEVEN”style

 

徹底的に作り込まれたオースチン・セブンスタイルが

醸し出す麗しい雰囲気もさることながら

ロイヤルネイビーを思わせるボディカラーが

より瀟洒な佇まいに演出している。

このまとまりよく仕上がった1台は、Kさんの自慢の愛車だ。

Kさんによれば、「ミニといえば1000cc」というイメージがあったため

’88年式のミニ1000をベースに埼玉・入間市の

スペシャルショップ 「キッズカンパニー」で製作したという。

さざなみグリルを配したMkIフェイスやフェンダーレスのボディはもちろん

フォグランプやバックランプ、フェンダーミラーはすべてルーカスで統一。

さらに、センターメーター化されたインパネまわりには

年代物と思しきスミスのバッテリーメーターと

往年のクロノメトリックを思わせるタコメーターをセットされている。

このほか、ルームミラーもルーカスをチョイスしているほか

モトローラのカーラジオがディスプレイされており

内装も細部に至るまで丁寧に仕上げられている。

そして、なにより目を引くのが、この特徴的なボディカラーだ。

ヘリテイジにないこの色は

オールペンを手がけた同店の清水代表と相談を重ねながら調色。

英国らしい、高級感があるカラーリングとして

ネイビーに緑を加えることで、上品な色味に仕上がったのだという。

スタイリングの再現度からカラーリングまでこだわり抜いたKさんだが

一方で走りを楽しむためのセッティングも施しているという。

MkIを思わせるBMCグリーンのエンジンにはチューニングヘッドを搭載。

さらに、SUツインキャブとLCBをセットして吸排気効率を改善。

加速に力強さが出たことで

ワインディングでの走りがより刺激的に楽しめるようになったとのことだ。