ミニのATは、およそ60年前、ミニが誕生して間もない頃に、その歴史が始まった。

当時はまだ2速ATが主流だったが、ミニのATは4速で開発され、MTと遜色ない性能を実現していた。

そして5速以上のATが常識となった現代でも、ミニのATはキビキビと走ってくれる。

一方で、開発当時からほとんど設計を変えてこなかったことで、現行車のようにメンテナンスフリーとはいかず、

さらに「壊れやすい」という噂を聞いて、不安を感じている人も少なくないが

ATの構造を理解して、負担をかけないよう丁寧に扱えば、10万km以上走ることだってできるのだ!

 

 

 

 

 

 

 

01 暖気運転は必ず行おう!

ミニのATは油圧でコントロールするため

正常な油温に合わせる必要がある。

さらに停止中にはトルクコンバーターに空気が入り込むため

そのまま走り出してしまうとエアハンマー現象により

内部を変形させる恐れもあるのだ。

出発前の数分だけでもエンジンを暖め

十分な温度に上がるまではゆっくり暖気走行したい。

 

02 DレンジとRレンジのシフトは完全に車を止めてから!

車が止まりきっていない状態で、前後進を切り替えてしまうと

ATに強い負担がかかってしまう。

DレンジとRレンジの切り替えは

完全に車が止まってから行おう!

 

03 ATの仕組みを理解して、MTのように走りを楽しもう!

ミニのATは、3速以下のギアは全て固定となっている。

3速に入れれば回転が落ちても自動的に2速に変速しない。

つまり、MT同様のシフト操作ができるのだ!

シフト操作を覚えれば、キビキビした走りを楽しめるのはもちろん

キックダウンを多用しないことで、AT保護にも役立つのだ。

 

04 ATはエンジンが重いため、タイヤの空気管理はMTよりも徹底しよう!

ATのエンジンはMTと比べて重いため

タイヤの空気圧の低下がとても早い。

パンクなどのトラブルを防ぐためにも

日頃からタイヤの空気圧は確認しておこう!

 

05 オイル管理はMT以上に徹底しよう!

オイルを潤滑だけで使用しているMTに対してATの場合は

ギアの制御や動力の伝達など、さまざまな役割をもっている。

そのためオイルの劣化や消耗もMT以上に激しくなるので

オイルの管理はきちんと行おう!

 

06 オイルチェックはエンジンの点検と合わせて

  日頃から行おう!

オイル管理を行う上では定期的な交換だけでなく

日々の点検も必要だ。

わずかなオイルの減りが油圧不足を招いたり

オイルの汚れがAT部分に溜まることで

故障につながることもある。

オイルの減りや汚れが早くなったら

ATを守るためにも早めの対策をしよう!