文・写真:たしろ(G)もとはる
取材協力:タイヤセレクトあおもり、オーバーズ・アンダーコンストラクション
キッチン・アンド・ミニ・ファーム、ミニセンター・オタザワ
スノードライブを何事もなく楽しむには、まず事前の準備が重要。
鹿内さんのルートチョイスは中井さんや編集子のようにスノードライブ経験が少ないドライバーでも不安のないコースである。先頭車に同乗して走ってもらい、ルート案内とペースメイカーは鹿内さんに頼る。撮影しなければならないので編集子は各々のクルマに乗り換える。途中で休憩を挟みながらゆったりペースで走る。
鹿内さん曰く、
「雪の中を走るのに、あんまり経験のない人は明るい陽のあるウチに目的地に着くようにしないとね。熟知したガイドがいなかったらなおさらですよ。安全マージンは取り過ぎるくらい算段しないといけないから…」
スノードライブを何事もなく楽しむには、まず事前の準備が重要。冒頭でも記したように“冬タイヤ”、いわゆるスタッドレスタイヤを装着するのは必須。冷却液やエンジンオイルなどの基本整備もあたりまえで、これは冬に限ったことではないので肝に銘じておくべし、である。そのうえで、いくつか用意しておきたい装備があるのでリストしてみたい。
気温差が激しく、室内が濡れがちなスノードライブの大敵は窓の曇り。これはミニの場合、日常的なことなので、復習しておきたい。最も大事なことは、ガラスの内面をきれいに掃除しておくことだ。曇りとは結露が原因、微細な水滴は表面の汚れをコアにして付着するので、キチッと拭き掃除ができていると曇りにくいもの、これは覚えておきたい。曇り止めケミカルを使うのも有益だけれど、まずは、ヒーターを確実に機能させること、そしてクーラーも使えるようにしておくことが必要だ。エアコン機能がないミニの場合は除湿を考えて、クーラーとヒーターを同時に使う。このときに、それぞれが正常に働くことが極めて重要。バッテリやオルタネータも併せて点検整備することを薦める。
ウィンドゥ・ウォッシャー液やワイパーブレードは寒冷地仕様に交換しておく必要がある。雪落としのブレードやスコップ、解氷剤(アルコールをスプレーボトルに入れておいても大丈夫だ)はクルマに積んでおこう。さらに緊急脱出用に用意したいものや便利なモノを欄外にもまとめてある。参照のほど。とにかく、備えあれば憂いなし、である。
雪道のあとは念入りにスチーム洗車、融雪剤と泥汚れをきれいさっぱり拭うこと!
融雪剤はクルマにとって厳しい状況なので、こまめに洗った方が良い。さすがにこのようなスロープの付いた洗車場は少ないと思うけれども、高圧スティームで下回りは徹底的に洗った方がイイ。そして、雪解けの状態は埃や泥がシャーベットに混じってボディを襲うので、洗車も必須。今回は最後にドライブスルー洗車機でクリーンアップだ。
次回の更新は3/27(月)!
【全4回】ミニで青森まで冬ドライブ の一覧はこちら
田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…