曽根です
愛媛県からHMDさまのMINIが到着しました。
安心オートマらくらく便だとキャメルオートまでの引き取りが29000円
東京から愛媛県までの納車は割引率が少し下がって43000円です。
陸送大手の『ゼロ』との提携サービス企画です。
フロントグリルが凹んでるのは出発するときから・・・とのことでした
陸送事故じゃなくてよかった(^^)
97年式メイフェア
友人から譲ってもらったそうです。
きちっと直して長く乗りたい・・というご希望です
運転席のシートが沈んでますね・・・
持ち上げてシート裏をのぞいてみると・・
シートクッションが切れてますが補修されてました。
ちょっと沈んだくらいが丁度いい・・って方もいらっしゃいますからね。。
さて本題のオートマ不具合のご依頼は・・・
● ギヤを入れた時のタイムラグが長い
● 変速時に滑るような感じがする・・ ということですね。
後ほど試乗チェックさせていただく前に軽く基本チェックします。
レベルゲージの先にちょっと付くんだけです・・・
これだと2リットル少ないです・・・
このくらい少ないとオートマの滑りなどの症状がでてきますのでHMD様に愛媛出発時のオイルのことを確認させていただいたら、出るときのオイル量はOKだった…とのこと。
陸送中の自走移動区間で燃焼してしまったか漏れたか・・・ですね。
ブレーキフルードは酸化で変色してるのと、量も少し少ないです。
どこかから漏れてる可能性あります。
今月車検切れなので安心オートマと車検も併せてのご依頼です。
安心オートマ積込み時に車検整備でブレーキ関係のチェックしていきます
ヒータージョイントパイプはノーマルの樹脂製のままでした。
経年劣化により樹脂が硬化して割れやすくなってるので、
対策品のステンレスパイプに交換お勧めです。
タペットカバーからのオイル漏れは・・かなり大量でエンジン前後の下まで垂れてます。。
オイルが少なかった原因の一つですね。
ミニモニでECUチェックします
フォルトは入ってませんでした・・
マルチ画面
左上から アイドル回転(クランク角センサー) 『N』はアイドル認識してません 『C』は燃調補正OK
左下から 0.60vはスロポジ電圧 『77』はスロットルバルブを動かすステッパーモーターのステップ値
『NOT IDLE』 アイドル認識できてません。
スロポジセンサーあたりに原因があるかもしれません
水温96℃・・
水温センサーはインマニの下についていて後で交換する場合工賃が高いので今回エンジン降ろした時に新品のセンサーに交換しておくことをお勧めです。
その時・・電動ファンは回りだしました
吸気温 OK
インマニの負圧でエンジンに掛かってる負荷をECUに伝えます。
基準値内ではありますが、やや低い数値でバルブクリアランスが広いかもしれません
電圧OK
O2センサー稼働してますね
燃調補正OK
スロットルバルブを動かすステッパーモーター
ステッパーモーターの反対側にあるのがスロポジセンサー
すでに純正品の供給が無くなってるので他車用を流用して使えるようした『お尻ペンペン』に交換お勧めです。
さっきアクセルを開けたら1度だけ戻りにくくて回転が上がったままのことがあったので
アイドル回転が高いのがリンゲージの動きが悪い・・・っていう可能性もありますね
アクセルワイヤーは錆てるので交換お勧めです
走行テストの前に、オイルを2リットル補充します
ちょうどアッパーレベルまで来ました。
では、走行テストに行ってきます。。
ギヤを入れた時のタイムラグと、1速に入った時に振動を伴って入るのが気になります。
ギヤ抜けするのは 3速⇒4速の時ですね。
T&Rクラッチの中に入るOリングが硬くなって溝の中で切れてしまってるかも・・です。
リバースのストールテストはOKでした。
後日になりますがオートマに掛かる油圧とドレンボルトの鉄粉をチェックして必要部品の予想を立てます。
荒れた路面で足回りからゴトゴトと割と大きな振動と異音を感じます。
下回り点検で確認します・・
右前足回り・・
アッパーボールジョイントにガタがありました。
ドライブシャフトブーツはヒビが深いですね。
エンジン降ろす際にドライブシャフトは抜くので交換しておくことをお勧めします
それと手前に見えるブレーキホースにもヒビあります。まだフルードが漏れてくることはないですがいずれ交換も予定しておいてください。
右足回りを後ろ側から見たところ。
ラックブーツ、リバウンドバッファーなどは良好でした
右のデフサイドシールからの漏れとインナージョイントからグリスとオイルが出てます
それと・・インナージョイントのスプラインにガタが少しあります。
アクセルON⇔OFFで少しのタイムラグと小さな振動が出ますが さっき走行テストで感じた振動の原因ではないと思われます
左側もチェック・・
ドライブシャフトブーツのヒビは右と同じく深めです。。
こちら側もボールジョイントにも右側ほどではありませんがガタがありました。
左のタイロッドを上下に揺らすとゴトゴト・・先ほどの走行テストで感じた大きなガタはコレですね
ナイロンベアリングとタイロッド交換必要です。
左もデフサイドシールからとキックダウンSWから漏れてます。
ミッションの上から垂れてきてるオイルはタペットカバーからのですね・・
かなり大量に上から漏れてきてます。
ミッション番号とデフケース番号は同一です。
タイミングカバー側もからもオイル漏れ・・
コンバーターシール側からも漏れてます。。
これらのオイル漏れは安心オートマにするときにすべて解決します
リヤ側。
車検ではリヤブレーキのカップは必ず交換します。
ブレーキフルードが減っていたので漏れてる可能性あります。
サイドブレーキレバーのゲイターブーツに深いヒビがありますね・・
割れるとドラム内に水が入りますので交換お勧めです
先のとがったルーカスミラーは車検NGなので対策しますね・・。
次はオートマに掛かる油圧とドレンボルトの鉄粉チェックです。。
12月19日追記
フィルターヘッドから油圧を取り出します。
オートマのオイルの流れはマニュアル車とは違い、オイルポンプで汲み上げたオイルはそのまま全量がフィルターに入り、そのままオートマ内部のバルブボディに入ります。
フィルターヘッドでの油圧はバルブボディに掛かる油圧のチェックになります。
ニュートラルで約6.5㎏ 正常値です。
Dレンジで1速に入れます
同じく約6.5㎏前後です。。 前進側の油圧は正常値でした
リバースに入れます
7.5~8.0㎏を揺れてます。。
1000rpmで8.3㎏が最低基準値なので リバースの油圧は低いです。。
オートマ内部で油圧抜けが始まっているようです。
ただ、この程度だと走行しても気付きませんがオートマ不調の兆候が出始めてますね。
エンジンを止めてすぐにスイッチONして油圧ランプが点灯するまでの時間をチェックしましたが
1秒もしないで点灯します。 油圧ラインで油圧保持できてないようです。
ドレンボルトの鉄粉チェック
もう一つのドレンボルトとサッと入れ替えます・・・
入れ替えの魔術師・・byかじかわ君 ↑
鉄粉だけではなく摩擦材が混じってマッチ棒の頭のような摩耗粉です。。
ギヤドラムは再使用できるかな・・・ 再使用できることを期待しましょう
つづく
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