ミニに乗っているなら
モールトン･バイシクルを
知らないとダメでしょ!
二日目は京都、西京極にある自転車屋さん『Ｍｏｋｕ ２+４』に向かう。オーナーの林氏はミニショップのメカニックをしていたこともあるミニ好き。扱う自転車も現在はモールトン・バイシクルが中心で、編集子とは20年近い親交がある。で、今回の訪問の目的はアミーゴに、ミニとラバーコーンとモールトン・バイシクルの関係を講義して、実際に自転車で京都プチサイクリングを実行しようという腹だ。
お店に到着して実際にモールトン・バイシクルを見たら、ワンショットライターよろしく興奮のるつぼである。「お洒落で、先鋭的なデザインながら、長い歴史をもった『モールトン』の魅力にハマりました」とさ。編集子はラバーコーン・スプリングの講釈を垂れようと目論んでいたのだが、それどころではなくなってしまった。
自転車の乗り方講習を簡単に受け、いよいよサイクリングである。メンバーは林氏の奥方、幸さんと義弟の今西氏を加えて４名プラス１（編集子は撮影要員である…）。ショップを出発して桂川サイクリングロードで嵐山・渡月橋。嵯峨鳥居本居のお茶屋さん、平野屋。コーヒーショップヤマモトで昼食を食べて戻る、おおよそ15㎞程度のコースだ。
まさにパーク・アンド・ライド。ミニとモールトン・バイシクルのコンビネーションに大きな可能性を感じたひとときだった。
「これまでの人生で“自転車”に乗っていた期間は小学校のころ少しだけ。京都の街を走ったら乗りやすくて走りやすいモールトンで、“サイクリングって楽しい！”って思いましたよ。自転車を買うならモールトンがいいなぁ」と。確かにアミーゴ、ハマっている……。
プチツーリングで
京の街と自転車を愉しむべし
昭和な雰囲気が漂う喫茶店でＡ５ランクの牛カツサンド（実にパンチのある美味なるモノ…）を食べながら、話題が“チャリ・キャンプ”にいってしまった。次に会うときはミニで行って、モールトン・バイシクルに乗り換えて山に向かい、ユルユルなキャンプをすることになりそうだが、まぁ、それも良しか……
さ、暗くなる前に京都を出発しないと帰路が厳しくなる。名残惜しいけれども東京に向けて移動開始だ。
「想像していたより快適だったロングドライブ！ クルマは小さいけれど、ストレスなく走れる充分なパワーと、二名乗車であれば、程よい車内空間。そして、なにより私のミニがトラブルなく無事に往復できたことと、20km／Ｌという好成績で走ってくれたことに感動、感激、そして感謝だったな」
ミニで長距離を走ることなどできないと思っているオーナーも多かろう。しかし、そんなことはない。一足飛びに距離を伸ばす必要はないので、できるところから。叩けよ、さらば開かれん、である。
#4 へ続く