後方の視界のことをテーマとすると、リアワイパーも手放せない装備だ。実は、かつてミニに適応するリアワイパーの後付けキットはMITUBA(ミツバサンコーワ)が作っていたのだけれど、現在はディスコン。内部機構に使われている樹脂製の歯車にクラックが入って作動不良にってしまうのである。ボクはこれまで6個、作動不良になって取り外している。メーカーの部品供給も終了しているので、破損した樹脂ギアを作って対応しようと画策したけれども、結局は成就できず。残念な思いしか残っていない……。
現在は同形状の中国製品が入手できるようなので、リプレイスは可能かも知れない。が、ボクはその手段は採択せずに、レンジローバーのランプワイパー・モーターを流用した。リアワイパー用では振り角度が大きすぎてどうにも使えなかったし、ユニットも大きすぎた。少々、拭き取り角が小さいのが難点だが、純正ワイパーブレードを装着できるようにして、今もなお使用中である。
ちなみにMITUBAは今なお『ワイパーコントロールシステム IS-0403』なる製品は販売継続していて、装着すれば、ワイパーの間欠作動時間を自由に調節することが可能だ。’94年式のボクのミニには当然装着している。あっ、もうひとつ。同社の『ワイドウォッシャー』は、鼻水が噴き出すようなノズルでけっこう使い勝手も良かった。思い出した。機会があれば、付け替えようかな……。
リバースを題材にしたら、これは欠かせない。『アシストバックセンサー』とか、『パーキングセンサー』と呼ばれるツーフィットの製品。要は、後退するときに自動的にオンになって、ブザーやバー、距離表示によって後方の障害物を認識ができるものだ。最近の乗用車であれば、ほとんどの場合こういった警告音やカメラ画像によって後方をモニターする装置が装着されていると思う。安全運行のためには便利なことこのうえない。
ミニは車体が小さいし、見切りも良いから重要性は感じないだろうけれども、2〜30cmまで感知するセンサーは、なかなかに重宝する。センサが4箇所あるので、方向も示してくれるのだ。自分のミニに装着して久しい。センサーのないミニに乗って後退時に警告音が鳴らないと正直、焦る……のである。
で、今後の装備として画策しているのは『バックカメラモニターシステム』だ。また電気製品が増えてしまうけれども、これは装着したいモノ、ナンバーワンである。歳をとったからなのか、このところ車庫入れが下手くそなのである。身体を捻って後ろを見るのも、たいそうしんどくなってきたし……
田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…