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【ゴーリー編集長コラム 06】カウンタ2周近し、リフレッシュするぞぃ その3「エキゾースト不具合を一気に解消、である…」

さて、愛車1.3i ATの整備レポは第二段階に進む。次なる作業は、当初よりの懸案事項としていた「排気漏れ」の改善だ。

志田(兄)の事前チェックでは、主たる排気漏れの箇所はエキゾーストマニフォールドとダウンパイプの連結部フランジ、そして僅かながらダウンパイプのフレキシブルパイプ部分からも漏れていると話す。カバーのメッシュを擦っているので、何らかの損傷があるということだ。で、排気漏れを改修するのであれば、エキゾーストを全般的にメインテナンスすることになるので、その他の気になる部分も、この機会に併せてケアしておいた方が良いとの提案である。

具体的には排気漏れに加えて「ダウンパイプのフレキシブル部分の損傷」と「マフラーエンドのフレームとの干渉」、そしてダウンパイプ部分を保持する「ブラケットの破損とバンドの欠落」である。もちろん、反対する理由はなにもないのでこの機にエキゾーストシステムをリフレッシュすることに決定だ。

実際、1.3i ATのエキゾースト系はぶっ壊した前歴がある。コインパーキングのロック板にフランジを引っ掛けてしまい、蛇腹をぶっちぎってマフラー脱落、世間に爆音を轟かせるという事態に陥ったのである。撮影機材を満載している状態で、駐車場を出る前にうっかり助手席に人を乗せてしまったのだ。車高が下がっているという意識は全くなく普通に走り出した途端、見事に引っ掛けた……。結果、レスキューを頼んで迎えに来てもらい、戻ってスタジオに転がっていた少々太いマフラーと中古ダウンパイプで補修した。このときのリペアに問題があるとは思わないが、何かしらダメージがあったことは否めないだろう。今回の修繕リストの中には、ボディブローのように効いた要因があるのかも知れない。

で、まずは作業方針のディスカッション。フランジ部分の排気漏れはガスケットを交換してしっかり締め込めば解決すると思うけれど、ダウンパイプはフレキシブルパイプが損傷しているので、そのままでは使えない。交換、あるいは補修を採択しなければならない。聞けば、このところ交換部品がずいぶんとリーズナブルになっていて、純正リプレイスは2万円もかからないという。さもなくば、手間はかかるが壊れてしまった蛇腹部分を切除して、交換用のフレキシブルパイプに置換することになる。溶接好きのボクは、志田(弟)の描くビードのファンゆえに後者に大幅に揺らいでいたものの、そろそろ注文した製品が届くというので品物の状態を見てから決めることにした。

リプレイス部品を見て驚いた。安かろうナントカ、ではなくなかなか良い出来なのだ。正直なところ、ちょっと気持ちが揺らいだが、初志貫徹。補修である。フランジからフレキシブルパイプまで、いわゆるダウンパイプ部分が純正部品の二重構造とは異なっていたのも理由。長距離で使うことが多いから、防音や断熱の要素は捨て置けなかった……。作業は部品を切り出し、車輌に設置した状態を再現してパイプの接合箇所を点付けする。その後、車輌から外して本溶接といった段取りだ。

1.3i ATのテールパイプ部分がフレームに僅かに当たる。実際にはリアのサブフレームではなくて、トレーラ牽引のためのヒッチメンバだ。サブフレームの下側に装着しているためにクリアランスが確保できなかった。まぁ、マフラーのパイプ径が太いことも干渉の要因といえそうだ。それでも、ずっと擦れた状態なら打撃音は発さないから、そんなに気にならなかったかも知れない(穴の開く可能性はあるが…)。ところが、吊りゴムが伸びると隙間が空くので、そのたびにコツコツ、ってなものである。

解決方法として志田(兄)が説明してくれたのは、テールパイプをいったん切り離して角度を調整したうえで再度つなぎ合わせる作戦。同時に吊り金具の座標も変更するので、従来の鉄線は除去して新設するということになる。ダウンパイプの時と同じに、リフトアップした車輌に仮止めしながら、接合部を点付け溶接。最終的にビードを整えて完成だ。

これにて今回の整備、重要案件ふたつはクリア。残る不具合箇所は志田兄弟の診断にお任せすることにして、もうひと踏ん張り頑張っていただきたく……(つづく)

エキゾーストシステムに関わる今回の作業で解決した4つの案件。まずはダウンパイプ-マニフォールド間の排気漏れ。ダウンパイプのフレキシブルパイプ部分は保護メッシュが擦れて破れ、内部の蛇腹が傷んでいた。純正ノーマルの形状よりも詰まって、何故か丸く潰れた形状をしているので、交換。ブラケットを正しく設置して、テールパイプとヒッチメンバの干渉を解消することだ

新品ダウンパイプに交換するか、従来のダウンパイプから損傷したフレキシブルパイプを切り取って新品に置き換えるか……。選択したのは後者の方法、リプレイスのフレキシブルパイプは、そこそこ高価だった……
排気漏れを起こしていたフランジ部分。取り外した時点で歪みが発生していないか、平面度の確認。歪みなどは認められずに、漏れの原因はガスケットの変形とナットの緩みであろうと判断した
車輌に装着した状態で交換するフレキシブルパイプの位置をマーキングし、壊れた蛇腹部分を切除。溶接作業に備えて、切り口の端面を整え、フレキシブルパイプの両端も金属リングの縁を予め溶接しておく。径が合わないところではパイプを潰しながらチリ合わせをするからだ
エキゾーストシステムを再び車輌に組み付ける。触媒やマフラなども、それぞれの部品の位置合わせをしたうえで、ダウンパイプの接合部を点付け溶接で仮止めしていく。位置関係が決まれば、エキゾーストパイプをまた外して本溶接である。使っているのはMIG、思いのほか火花バチバチではなく、ビードがキレイだ
これまで同様にエキゾーストシステムをクルマに仮組みしながらテールパイプの角度や吊り金具の装着位置を決める。最低地上高を最大限に稼ぐことができるように全体の位置関係、とくに上下の位置決めを慎重に、である
現物合わせで形状を確認しながら鉄の棒を曲げて吊り金具を新設する。手前が新設するもの、奥が従来のマフラーに装着されていた吊り金具である。比較すると形状の違いもさることながら、太さも変えていることに気付くであろうか
旧来の吊り金具はパイプの上に溶接されていた。新設した吊り金具はテールパイプを下側から支え、持ち上げるように装着されている。吊り金具よりサイレンサ側のパイプに切り接ぎの溶接跡が残るのは分かるだろうか
エンジンルームの音とエキゾーストシステムにかかるメインテナンスを行うのに、ほぼ一日の時間を労した。エキゾーストをサンダーで切り、溶接でつなぐという行為はスペシャルショップならではの景色だと考えているのだけれども、いかがなものだろう

田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…


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