ローバーミニメンテ｜【ゴーリー編集長コラム 02】330kmのローダー移動は、涙もンだぜぃその2「ひとまず、自走できる状態にしなくては…」

by streetmini2020年9月4日2021年1月18日

クルマを不動のまま置いておくわけにはいかない。修理するにもショップに入庫しなければならないだろうから、ひとまず自走できるところまで応急処置で修復することにした。一応、予想どおりならなんとか自力で走れるようにはできるはず。それにはまず、オイルを吹き出してしまった箇所の特定をせねばならん。目視でチェックするには汚れたエンジンルームをキレイにするところからだ。とくにエンジンの前面はオイルでベトベトだから洗剤をぶち撒いて、家庭用高圧洗浄機で洗いまくる。台所用中性洗剤一本、住まいの洗剤マジックリン二本。これだけ使うとずいぶんとキレイになるものだ。

そう、説明が遅くなったけれど、ボクのミニはオートマチックトランスミッション。改造型のフィルタヘッドを使って、オイルクーラーを装着している。フィルタ部分から、ホースでクーラーユニットまでオイルを回すようになっていて、トラブルを起こしたと予想したのは、この後付けのオイルラインだ。過去の救出騒ぎも、トラブル未遂（不動にはならなかったものの、事務所からコンビニエンスストアまでの道路、行き帰りにずーっとオイルで線を引いてしまった…）も、オイルホースが原因だったから……。

清掃が終わったら、次に自宅に転がっていた半端オイルを掻き集めて給油。レベルゲージには少し足りない油量だったが、仕方がない。ちょっとだけエンジンをかけてすぐ止める、というのを繰り返してオイル漏れ箇所を探す。結果、オイルホースからのボタボタ漏れを発見。他の箇所は大丈夫そうだ。これなら応急処置できるし、修繕に必要なのはオイルだけだ。ということでコストコにエンジンオイルを買いに行って、とりあえずの修復に目処が立って安心した編集子は、丸鶏のローストチキンとバカでかいチョコレートマフィンを一緒にお持ち帰りである。

作業は破れたホースを取り外して、残るホース一本でオイルクーラーをバイパスしてしまえば良い。ホースの長さは充分にあるので、フィルタヘッドから出たホースをそのまま折り返してフィルタヘッドに戻せばOKだ。応急処置はそれで充分。ホースの破損箇所を切り取って詰めるとか、新しいホースと交換するとかは、この後の話だ。実際にメッシュのカバーで強化されたホースを真っ直ぐに切って、正確にホースエンドの金具を装着するのはなかなか難しい作業。不備があるとすぐに漏れ出してしまうのである。

ホースエンドの金具は工具サイズがちょっと特殊。しかもアルミ部品なので、本来は専用のスパナが推奨されている。とはいってもそんなものは持っていないので、モンキーレンチと自前の加工工具だ。しかも、手持ちの工具では振りが厳しい。工具を掛け替えながら10数度ずつ、気を遣ってていねいに回すのは時間がかかる。まぁ、今さらながら、上郷のパーキングでトライしなかったのは正解だ。

而して、自走できる状態にはなり、復旧を急ぐ理由もなくなった。今後の対策を考えねば。とはいえ、バイパスしているホースもいつ弾けてしまうか分からないからなぁ……、早めに方針を決めないと、だ。