大好きなミニのために、自ら設計したというミニオーナーの ガレージを訪ねた。
こだわりで埋め尽くされた空間に佇むミニは 自宅ダイニングで食事やお茶を楽しみながら眺めることもできるのだ。
エムズ・コレクションの軍司代表から「とても素敵なガレージをお持ちのミニ乗りがいらっしゃる」というお話を聞いて、さっそくガレージ訪問へ。
快く出迎えていただいたのはガレージのオーナーである I さん。ミニ歴20年を超えるベテランミニ乗りだ。20歳の時にミニ・モンテカルロを新車で購入し、そのゴーカートのような乗り味とスタイルにすっかり虜になったという I さんは、その後2台のミニを乗り継いで現在4台目となるMkl仕様がガレージのなかに収められている。このキャブクーパーをベースに仕上げられたMkl仕様は、I さん自身が作成した装着するパーツリストと完成図を基に仕上げられた超絶こだわりのミニで、巷で見かけるMkl仕様とは別次元の仕上がりなのだ。
さて、それではガレージを見ていこう。自宅の横に増設されたガレージは、邸宅に馴染む外観だが、一歩ガレージのなかに足を踏み入れると、そこが特別な空間であることがすぐにわかる。天然木を張り巡らせた内壁には、年代モノのプレートやポスターが掛けられ、設えられた棚にはミニの各種パーツ類が並べられている。
ガレージの奥はミニバーになっており、そこはミニを眺めながらミニ仲間とお酒とクルマ談議を楽しむためのスペース。さらに、自宅のダイニングともガラス一枚で隔てられた設計になっているので、愛車を目の前にして楽しむ食事やお茶は至福の時間に違いない。
バーカウンターから、そして自宅のダイニングからも愛車を眺められる作りになっている。
‘91年製のキャブクーパーをベースに仕上げられたOEWのAUSTIN MINI Mkl仕様。時代的整合性を考慮して奢られたパーツの数々、そして丁寧に再現されたMklディテールから、オーナーの並々ならぬこだわりが見える。
好きなものに囲まれて、それをいつでも見ていたい、という I さん。そんな I さんは大の料理好きでもある。ミニを眺めながらの食事にもこだわりは欠かせないのだ。
2018.10月号より