FIAボディのご紹介、その2です。エンジンルームやトランクなど、隠れた部分を中心にご紹介します。
エンジンルームです。
ピカピカの塗装が気持ちよいですw
サブフレームです。
これまではハイドロ用のサブフレームを使いつつラバーコーン側を加工して装着してましたが、これは正しくラバコン用。これでラバコンが普通に使えるようになりますw
タワー部分のマウントは漢らしくリジットです。ハイドロ用のマウントはノーマルでもリジットでしたが、ラバコン用のマウントだとMk1でも一枚スペーサーが入っていたような記憶がありますので、その記憶が正しいならばこのボディ特有のモディファイかもしれません。
サブフレームには細かい補強プレートがいくつか追加されてますね。
エンジンルーム右側の隔壁。
高年式だとエアコンのコンデンサーのための穴が開いてますが、Mk1の時代はきわめてシンプルです。
同色塗装なので目立たないですが、下部に一部穴が開けられていて板で塞がれてます。おそらくエンジン車載の状態でクラッチ周りを整備するためのメンテナンスホールなんだろうと推定してます。実戦、現場向きの工夫ですね。
エンジンルーム左側の隔壁です。
右側同様にシンプルな構成ですが、こちらはちょっと物足りないです。
Mk1特有のボディ構造として金属製のラジエターシュラウドがあるのですが、このボディでは省かれてしまってます。取り付けたいなあと思っているのですが・・・、P師曰く、「FIA規格的にもビル・ソリス氏的にも考えが合っての構造ですから是非このままで!」とのことですが、絶対めんどくさいだけでしょうそれw
冗談はさておいて、確かに整備性を優先した結果かもしれず悩ましいところです。
ブレーキとクラッチのマスター。
ヒストリックレースに参戦するためにはこのタイプまでが許容範囲のことです。ブレーキは対向ポッドのオリジナルタイプが装着されていますのでマスターの容量としてはこれで十分なのですが、これまで使ってきたような4ポッドタイプに交換する場合はシリンダーの直径とか見直したいところです。
右上から下がってきているステンメッシュのホースは燃料ホースです。リアのトランクから燃料ポンプを経てCピラー内部、ルーフレール裏側、Aピラー内部を通ってエンジンルームに至ってます。普通のミニではもちろんフロア下を通ってますが、ラリー車等ではダメージのリスクを減らすために室内を通すと聞いたことがあります。それと同じ発想ですね。
ベースとなったボディの車体番号。
1964年型の850Mk1と聞いてましたが、オースチンではなくモーリスのようですね。
トランクのスペアタイヤのスペースに低く収まった安全タンク。
バッテリースペースに落ち込むような形でリザーバーも兼ねる形状になってます。余ったスペースにドライバッテリーが収まってます。
室内のロールケージの集合部のトランクルーム側です。
ケージがホイールハウスの根元に連結していて、更にガゼットで補強されてダンパー取り付け部分までがリアの隔壁と一体になっています。ボディ剛性確保に効く部分です。
リアスタビライザー。
KAD製とほぼ同じ径、同じ形状の高剛性タイプのスタビが装着されてました。特筆すべきはアームの部分までが1本の棒を曲げ加工して作られている点です。
KAD製はアームが別体式になってましてシャフトのフランジにボルトで組み付けられていたのですが、このボルトがよく緩んで外れるという問題がありました。またナローボディに装着するには幅方向の寸法がギリギリでタイヤに干渉しそうという難しさもありましたが、このボディ付属のスタビはMk1のナローボディ専用設計のようで、アームに続く曲げ部分やリンケージ含めて余裕を持った構造になってます。流石ですね。
付属品の消化器、OMP製の大容量タイプです。
同じく付属品のジャッキスタンド。 先端が皿形状ではなく横棒になってますが?
ボディ側に受けの穴が開けられてました。
この穴にジャッキスタンドの横棒を差し込んでボディをジャッキアップすれば、スタンドの脚の部分は自重で接地したまま、首の部分が車体と一緒に自動的に上がっていき、ジャッキを外せば首がロックしてジャッキアップ完了!という仕組みのようです。
ジャッキアップポイントを探してフロア下をまさぐる必要も無いですし、ジャッキアップポイントを間違えてフロアを凹ませるリスクも無いという、おそらく現場の作業のしやすさから生まれた工夫ですね。
もう一つオマケの燃料タンク。
タンク自体はありふれた形状のものですが、ボディ同色に塗装されているのが嬉しいですね、MRRCのステッカー貼っちゃうかなw
ボディ外観、室内、エンジンルーム内、トランク内、付属品と来れば、あとはボディ下周りのご紹介と行きたいところです。サブフレームの補強状態とか興味は尽きないのですが、それは当分お預けとさせて頂きます。ノウハウを隠しているわけではなくて、ただ単に僕もまだ見ていないだけだったりしますのでご容赦下さいw
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